山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

カヤラン

2020年08月12日 | ラン科
 主に身延町より南側の県南部に生育しているが富士山周辺での生育記録もある。梅の木や樫の木、杉の木などを好んで生育しており、普通は高い位置に生育している着生ランであるが、梅の木などでは手の届く位置に生育しているものもある。生育地は限られているが個体数は比較的多いと思っている。


    広葉樹の幹に着生したカヤラン  平成31年4月 身延町で撮影


    同上。まだ蕾だった。


    梅の木に着生したカヤラン  平成31年4月 南部町で撮影。


    同上。


    同上。別株。


    小さなランであるがなんとも言えない美しさと愛らしさがある。


    マクロ接写

 他にも沢沿いの樫の木などに着生している個体を確認しており、また杉林の中で落下してしまっていた個体をいくつか目撃している。高い位置に生育している個体は発見しにくいが、数はそれなりにあるのではないかと期待している。

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ヤツガタケシノブ(イノモトソウ科)

2020年08月12日 | シダ類
 山梨県では八ヶ岳と北岳で生育が確認されている夏緑生のシダである。生育場所が限られ個体数も少ない稀少なシダである。


    ヤツガタケシノブ  令和1年8月 八ヶ岳で撮影。


    やや湿った岩や岩の隙間を好んで生育している。


    葉は栄養葉と胞子葉の2形から成る。細長いこの形は胞子葉と思われる。


    ソーラスは辺縁が巻き込まれた葉の内側に付着する。


    令和1年10月 北岳で撮影。 10月になると枯れ始める。


    こちらが胞子葉


    こちらが栄養葉と思われる。


    ソーラスは付着していない。

 北岳では複数個所に生育していると聞いているがまだ1ヶ所しか確認出来ていない。八ヶ岳でも発見したのは1ヶ所のみである。さらに探索が必用である。

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身延町の渓谷に生育するシダを訪れる  令和2年8月8日

2020年08月12日 | シダの仲間
 県南部のシダを見て廻ってきたが、歩く距離はさほどではなかったものの暑さでバテてしまった。三脚を構えて写真を撮影しているだけでも汗が止まらない暑さである。日陰に入って休もうものならば、ヤマヒルの餌食になってしまう。なので休憩するのも食事をとるのも日の当たる場所である。下山してきてから車の中に置いてあった水をたっぷりと飲む。まだ日没までには時間があるので、1時間半くらいならば時間がとれそうである。もう1ヶ所、まだ納得する画像が撮れていないオニイノデを見に身延町の渓谷を訪れてみる。


    林道の法面に着生するコバノヒノキシダ


    大きなコバノヒノキシダは葉が細く見え、コウサギシダか何かのように見える。


    ヘラシダの群落


    ヘラシダと滝


    ヒメカナワラビとオニイノデが並んで生えている。


    下がヒメカナワラビ、右上がオニイノデ。鱗片の厚さが全く違う。


    なかなか良い位置に生えていないオニイノデ


    同じくヒメカナワラビもなかなか良い位置で観察できない。


    たぶんこれはオオキヨズミシダ。


    オニイノデほど鱗片は厚く無く、幅も細い。


    近距離で観察し易かったオニイノデはこれしか見つけられず。


    茶色い幅広の鱗片がびっしりと付着している。

 夕暮れ近かったので渓谷沿いの岩壁は既に暗くて撮影には向かず、林道の法面のみの観察となった。ヒメカナワラビは数ヶ所で見たきたがオニイノデはこの渓谷でしかまだ見たことが無い。他の場所でも探してみたいのだが山梨県では個体数が少なく、なかなか難しそうである。


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