私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

2021アカデミー賞 私的考察

2021-04-25 19:51:41 | 映画鑑賞

今まではWOWOW未加入ということもあり、映画好きではあるがアカデミー賞への興味は人並みだった。事前に候補作が公開されていれば見に行く確率は当然高くなるし、今後公開予定の作品が候補作に入っていたら、受賞の状況を確認して、観たいリストにその映画を入れるかどうかの判断基準にはしていた。映画好きとしては当然の反応だと思う。

今年も基本的なスタンスは一緒なのだが、今年は昨年末から順調にNetflixで候補作品等を見ていたこともあり、いつもより情報量が多いせいだろうか。結果が分かる前に自分の思っていた事を書き残しておきたいという思いに駆られている。

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シカゴ7裁判

Mank(マンク)

ミナリ

ノマドランド

作品賞にノミネートされている映画で既に見ているのはこの4本なのだが、個人的に一番好きな映画はディビット・フィンチャーのMank(マンク)だ。1930年代の映画産業の在り方、脚本家の矜持、若き天才と呼ばれたオーソン・ウェルズの人となり、そしてマスコミと政治の関係、さらには情報操作、フェイクニュースという今にも繋がる問題。

好みが分かれる映画かもしれないが、私にとっては刺激を受ける面白い映画だった。

ミナリのスティーヴン・ユアンが主演男優賞にノミネートされているが、知り合いの韓国人によると「彼の母国語は英語だから、ちょっとしたアクセントが気になってしまった」との事。私の韓国語能力ではそのあたりの細かいニュアンスは理解できず・・・

助演女優賞にはミナリのユン・ヨジョンとMank(マンク)のアマンダ・セイフライドがノミネートされている。

ミナリはユン・ヨジョンが演じた祖母の存在が映画の大きなポイントだと思うので(すべてと言ってもいいかもしれない)ノミネートされたのもうなずける。

Mank(マンク)でアマンダ・セイフライドが演じた役も、見た目とは違った感情を持つ、複雑な役柄だったと思う。

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この茫漠たる荒野で

親兄弟をネイティブアメリカンに殺され、彼らに育てられた少女を彼女の叔母夫婦の元に送り届けようとする男性と少女の旅を描いたこの映画。撮果てしない荒野を寄り添って進む二人の姿を遠くから映すカメラ。撮影賞ノミネートも当然だと思う。

ノマドランドの日没後、日の出前のマジックアワーの数々も同じように美しい。こちらも撮影賞にノミネートされている。

私は技術的な事は良く分からない。どちらも甲乙つけがたいように思える。

 

美術賞と衣装デザイン賞にノミネートされているマ・レイニーのブラックボトム

美術賞にはTENET テネット、衣装デザイン賞にはムーランもノミネート。

製作費等を考えるなら、TENET テネットやムーランは本当ならもっと色々ノミネートされないと問題があるのかもしれないが・・・・

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Netflixのおかげでこんな風にアカデミー賞のノミネート作品を色々楽しめる事が出来るとは。。。。数年前には想像もできなかった事だ。