私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

プールの授業

2024-07-08 21:48:56 | なんということはない日常

高知 小学生が水泳授業中溺れ死亡 第三者の検証委設置し調査へ

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きっと、一生懸命に水泳の練習をしていたのだろう。

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40年以上前の高校時代、通っていた高校にはプールがあり、プールに入れる期間は体育の授業は全てプールだった。
体育担当の先生曰く「水泳の授業の点数はクロール100メートル、平泳ぎ50メートルのタイムとなる(やや記憶が曖昧だ。平泳ぎが100メートル、クロールが50メートルだったかもしれない)」との事だった。正しい姿勢で泳げれば自然にタイムは上がるからということで、合理的な採点方法との事だった。

私は泳げはしたが、泳力は今一つだったので、クロール100メートルは気が重かった。更に高校のプールの水深は145センチで、私の身長より1センチ程深かったのだ。(泳力テストの際に途中で立つことは禁止されていたが、やっぱり自分の身長より深い所で泳ぐのは気が重かった。)

泳ぎ始めれば問題はなかったのだが、授業の際は、泳ぐ前に先生の説明をプールの淵で聞く際が厳しかった。プールの淵でも水深は140センチ程あり、普通に立ったままでは息が出来ない。

「泳ぐ前の説明はプールに入らずに聞きたい」と訴えてみたが、当然のごとく却下された。水に慣れてから泳ぎ出さないと危ないという事だったのは良く分かるが、普通に立っていたら息が出来ないので、皆が静かに先生の説明を聞いている間、軽く飛び跳ね、沈んでしまったら又飛び跳ねるという不思議な体勢で先生の話を聞くしかない。
何かの拍子に溺れてしまっては困るので周りの友人にさりげなくアピールしてみるものの、皆、泳ぐ距離の事が気になっているので気もそぞろだ。その上、先生が監視している飛び込み台の方から背が高い順にプールサイドに並んでいた為、背が低い私の右隣には誰も人が居なかった。何かあっても気づかれない可能性大だ。

その後、プールの淵を蹴って蹴伸びをし、またプールの淵に戻るという練習をしながら、プールの淵に戻った際には周りに声をかけて溺れていないアピールをしつつ、プールの淵に戻った際には飛び跳ねながら溺れないように注意していた。
疲れると皆プールの淵に立って少し休んだりしていたが、私は淵に戻っても立っていられないので休めない。
勝手にプールから上がる事は許されなかったので、仕方なく小さな声で「えぃ!」と勢いつけてジャンプし、一息ついてからまた蹴伸びを繰り返したりしていた。

飛び込み台の方から生徒の様子を見回りに来た先生は、私がプールの淵で飛び跳ねている様子を見ながら「みっともないわね」と言いながら飛び込み台の方に戻っていった。水音を立てて飛び上がっている様子が、背が低いから大変ですアピールで面倒くさいと思われたようだった。

「背が低いのはみっともないんだな」と改めて実感はしたが、何かあったら困るのは私だ。みっともないという言葉は聞かなかった事にして、プールの授業の間は小さくジャンプしつつ溺れないようにしていた。

このニュースを見て、自分でも忘れていたちょっと辛い記憶の扉が開いてしまった。

 



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