私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

君だけが知らない

2022-11-03 19:20:58 | 映画鑑賞

事故で記憶を失ってしまった女性が、夫の真摯なサポートで自宅に戻れるまでになる。プロポーズの言葉も自分が泳げるかさえも記憶にない彼女だが、夫の作ってくれたメモを見ながら日常生活に戻ろうとする。

妻である女性が何も覚えていない為、ストーリーは夫の言葉にリードされながら進んでいく。薬も夫に勧められるまま服用し、カナダへの移住の準備も夫のリードで進んでいく。周辺の人物との交流は殆どなく、すべてが夫の言葉通りに進んでいく。しかし未来の事なのか過去の事なのか分からない時々見える幻覚が彼女を不安にさせ、現実と幻覚の境目があやふやになっていき、夫の一挙手一投足にさえ疑問を持つようになるのだ。

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オリジナルのタイトルは「明日の記憶」。邦題はちょっと趣向を変えて「君だけが知らない」だが、それが段々と「君だけには知らせない 知らせられない・・・」という風に変わっていく。妻を演じるソ・イェジのハスキーな声と静かな口調が、夫しか頼れる人がいないのに、その夫さえ信じられないという妻の不安を表すのにはピッタリだ。そして妻を心配する素振りを見せながらもどこか寂し気な表情を見せる夫を演じるキム・ガンウ。

サスペンス要素をたっぷり詰め込む事はせずに、スリリングな映像や怖がらせる演出はかなり抑え目だ。

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エンドロールを見るのも映画館で映画を観る楽しみの一つ。(自宅でビデオ鑑賞だと、どうしてもエンドロールは観ずにストップボタンを押してしまう・・・)どこで撮影したのか?のチェックだけでなく、何をどこまでクレジットするかにも映画毎のこだわりが判ったりして面白い。この映画は、出演する俳優のマネージャーの名前がキチンとエンドロールで紹介されていたし(普通は主演クラス俳優のアシスタントの名前のみがクレジットされる事が多いが、この映画は出演俳優のマネージャーの名前が連続でキチンと紹介されていた)効果音を作り出すフォーリーの仕事はタイのアーティストが行っていたようだ。

 



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