おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

読書66「失敗の科学」(池田圭一)技術評論社

2009-12-17 19:41:41 | つぶやき
 孫達が順番に新型インフルに感染し、大騒ぎをしているうちに、当方がどうも具合がよくない。咳が出てきて、それも寝ていると、激しく咳き込むしまつ。
 高熱が出るわけでなし、節々が痛むわけではないので、今はやりのインフルとはどうも違いそうだ。でも、一応近所の医者に出かけました。
 医者には、このところ定期検診以外には、ご縁がなかった。まして、診断してもらって薬を貰う、ということには縁遠かった。
 行ってみたら「風邪だとバカにしてはいけません。肺炎で死ぬことだってありますから」聴診器をあてながらお医者さん。「5日分の薬を出しておきましょう。」
 真向かいの薬局に行ったら、何と6種類の薬が・・・。一つ一つ説明(これもポイントになるらしい)して貰っているうち、こちらの眼が点になっているのに気づいたか、「市販の感冒薬とは違って、症状の一つ一つに合わせて薬が違うので、多くなります」
「これは眠くなることが」「ちょっと車に乗ることがあるので」「では夜だけでいいでしょう」
「6種類もですか」「・・・」
 とんと医者には、ご無沙汰だった小生。久々の驚き体験でした。似たような粒の大きさ・色で、飲み間違えることもありそうな・・・。一回ごとに小さな袋に入れておいて飲むことにしましたが。孫のようにシロップか何か、プラスあと一つなんてわけにはいかないのでしょうね。これでは、次は、おそらく胃を痛めてはいけないから、胃薬なども加わるのでしょうか。
 さらに、気になったこと。
 その薬局。二人でやっているようす(薬剤師として2名掲示されいました)。今日は一人かなと思っていると、外から男性が帰ってきた。そのまま調剤室兼事務室に入って行った。手も洗わず、消毒することもせず、そのまま作業にかかった・・・。近所の八百屋さんと違うんだから、もうちょっと衛生に気をつけて欲しいものです。
 まして、子どもがどうも新型インフルで高熱にあえいでいる(会話を伺う感じでは)、その子を抱えるようにして、若い母親が心配そうに薬を貰うのを待っていたんですからね。
 ところで、今回の本。ほとんどが慣れという人災から大きな大惨事が起こされたという科学ドキュメント。たった一つの「失敗」から、複雑に交錯する事故が発生する。組織の体制のあり方、成果主義、予算主義など、人間組織の持つ弱点を知らされた思いです。
コメント
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