パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

失敗する権利

2010年01月03日 22時03分46秒 | Weblog
年齢を重ねると涙もろくなる
これは多分、人にとっていいことで
人が人である印のようなものかもしれない

高校サッカー選手権
ここで負けたチームは人目を気にしないで
大粒の悔し涙を流す
だがこちらはそれを見るだけで不覚にもウルウルしてしまう

と同時に少しうらやましい気もする
簡単に涙を流すことのできることと
もう一つ、彼らにはまだその涙を次に生かす十分な時間があることに

若者の明らかな特典は未来に十分な時間があるということ
そして多少の失敗は大目に見てもらえること

ところが最近はどうもこの失敗が許されない世の中になってきたようだ
失敗を挽回する時間を与えられるよりは
まずは失敗しないことに全力を傾けられる
(どんなことをしたって失敗しないことなどありえないのに)

若者には失敗する権利がある
問題はその失敗をどう乗り越えるかだ
本当の力は乗り越えるときに身につく(と思いたい)
残念ながら現象面では乗り越えられないこともあるだろう
しかし、自分の心と真剣に向かい合った何かは
きっと役に立つ(と思いたい)

だが一番の問題は世の中がそうしたことに
あまり関心がないように思えること
とにかく順風満帆にいくことが最善のような価値観が
世間を占めている

人間はいつか必ず失敗や間違いを起こす
この事実をもう少しおおらかに、やさしく捉えるようにしないと
住み難くて仕方ないような気がするのだが、、、、

コメント
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