パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

時間をかけたものは存在感がある

2010年01月23日 21時38分21秒 | Weblog
古いものに関心がいっている
レコード、カメラ、家具、食器、家までも

ところがこれらは単に懐かしい
という理由だけではない
むしろその物自体の性能や機能、美しさにおいて
今のものよりむしろ優れているのでは?
とも感じさせるからだ

今のものは安く、短い時間で、均質にお手軽にできてしまう
一方昔のものは、少なくとも時間はしっかりかかった

だがこの時間の中に秘密がありそうだ
無闇矢鱈と時間ばかりかければいいわけではないが
時間をかけて作ったものは作り手の執念、こだわりが
どこかに感じられて存在そのものに重みがある

話は変わるけれどブラームスが20数年かけて書き上げた
交響曲第1番 これはオーケストレーションが重厚なせいだけでなく
他の2~4番までの交響曲と比べて重みがある
それだけ聞き手の精神力も要求される
(それが重みにつながるのだけれど)

またブルックナーの8番(この曲も作曲に時間がかかっている)
この曲も圧倒的な重さ、内容の濃さを感じてしまう
それらの好みはさておいて、当たらずとも遠からず的には
時間をかけたものは、そのエネルギーは作品(作られたもの)に宿る
と言えないだろうか?

古いものを見る時
人の手のぬくもりや温かさを感じるのは
そうしたことと無関係ではなさそうな気がするが
はたして、、、

それにしてもCDの音 便利なだけではなく
音自体もなんとかならないかな!

音を良くするために規格を変えるなんてこと

しないだろうな、、、、きっと
コメント
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