パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

なるほど、これが長次郎の楽茶碗か!

2011年11月13日 18時59分13秒 | Weblog

名古屋 松坂屋南館で「茶碗 今を生きる」 
---楽歴代と時代を語る名碗---
と名付けられた展示会が開催されていた

展示作品は、長次郎・仁清・乾山・陶九郎などなど
と言っても、知ってる名前はこのくらいで
知識は全然ない

この手の展示会・展覧会は最初からハイペースで
テンション高く見ていくと後半疲れてしまうので
最初はザッと見て、心に響くものをチェックして
それからもう一度じっくり見る事にしているが
今回は2番目に展示された長次郎の楽茶碗「利休」が
圧倒的に良かった

なんという清々しさ、思わずきれい
と声が出てしまった
侘び寂びだけじゃない、品格、佇まいが素晴らしく
フト京都太秦の広隆寺にある弥勒菩薩を見た時の
印象を思い出してしまった

確かに長次郎の作品は、この作品に似た感じが多かったけれど
完成度はこれが一番!
素人目、自分の好みからはそう感じた

後気に入ったのは乾山
それ以外はなんだか迷っているような
写しと言うか、模倣と言うか、何かから抜けきっていないような

その点、乾山は芭蕉に対する一茶みたいな感じで
自由奔放を開き直っているところが
それが芸風なんだろうがいい感じ

それから陶九郎、この人の作品も尋常じゃない
影響を受けながら、しかし、吹っ切れて
おおらかで、深い自分の作品になっている様に思えた

こんなのは素人の感想で
ただ思った事を書き連ねただけ
もっとも素人だから好き勝手に書けるのだけれど

それにしても最近体力不足で集中力も続かない
せっかくの展示会も充分堪能できたかと言えば
少し疑問かもしれない
名古屋を歩き回った後ではなく
こちらを最初にすれば良かったかもしれないが
毎度のことだが、後の祭り!

コメント
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