パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

今年の京都

2011年11月26日 20時24分52秒 | Weblog

どれだけ人出が多くても
写真を撮ろうにも人の頭ばっかりになろうとも
京都の紅葉は、犠牲を払っても行くべき
と思ってから数年経つ

去年は真如堂・金戒光明寺・銀閣寺
その前は光明寺に東福寺

そして今年は嵐山を目指した
目的のお寺さんは宝厳院と祇王寺
知名度が低い分人出も少ないと思ったのだが

少し残念だったのは人での多さより
少しばかり早かったかもしれなかった事
いくら緑、黄、赤のグラデーションがいいと言っても
これだけ早いとガッカリする
それと太陽が出たり入ったりで
日に当たったコントラストの際立つ紅葉を
堪能できなかった事も残念だった
運は天任せ、仕方ないかな

写真は宝厳院
でも本当は紅葉より苔がきれいだな!
これがあるから赤が映えるに違いない等と思ったりした

上の2枚は二尊院の紅葉
初めは此所には行くつもりは無かったが
通過道なのでついでに寄ったが意外に良かった
お天道様も協力してくれたし

嵐山は個々の寺というより嵐山界隈で楽しめるからいい
そして歴史上も小倉百人一首の編さん地
西行の庵のあったところ
落柿舎が保存されているなどなど
この方面からも見所が多い

太陽が雲に隠れカラスが鳴くと不意に
「心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」
西行の歌を思い出した
なるほど、この歌のような情景はここで経験したのかもしれぬ
と思ったりした

三夕のもう一つ、定家の
「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ 」
このカラフルな、そして急にモノトーンとなる世界は
自分は結構好きなのだけれど
この二人を比較して
西行はジョン・レノン 定家はポール・マッカートニーを彷彿とさせるな
などと何時もの空想癖が始まってゆったりとした時間の流れを感じることができた

この緩やかな時間の流れこそ休みの日の醍醐味
少々歩き疲れはしたが
気持ちはリフレッシュ

さて来年はどこにしようか
永観堂は大事にとっておこう?

コメント
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