パンセ(みたいなものを目指して)

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何故住民投票になってしまったか?

2015年05月18日 22時01分46秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

住民投票を求める署名が5日間で9000筆も
集まってしまったからと言う事実ではなく
何故、住民投票を求められてしまったか? 

市の未来を左右するこんなに大事な問題が
住民投票でお金をかけてまで
意見を伺うようになったことは
市が行ってきた市民への説明会を始めとする 
市民の理解と熟慮がなされていなかった
ということになる 

何故、理解が深まらなかったのか?

それは昨日の鳳来開発センターで行われた
説明会でその一端がわかる気がした

その人は幼稚園で行われた説明会に出かけた
会場は20人ほど入ればいっぱいになるところ
そこで居合を入れて、さあいろいろ質問をしようとしたら
今日はその問題ではありません
そのことは既に決まっています、、、

確かに説明会だから市側の説明を聞くだけとの
ニュアンスも取れるが、ならば市民の意見は何処で
聞かれたのかがわからない

同じような事は市庁舎のあり方へのワークショップにもある
JCに任せて、3.4のグループに市庁舎のあり方を検討する
ワークショップを開いてもらった
ところが、そこには金額の話は一切なし
どんな機能を入れたらよいかを問われただけ

もっとひどいのは議会
議会での検討項目が議場の設備とか内装とか
そんなつまらないこと

いったい予算の話は何時出てきたのか
話されたのかは全くの不明
いつの間にか予算は進んでいる
(議会の承認がないと行政は前に進めない)

説明会は聞くばかりでなく
時には意見を聞くこともあったようで
パブリックコメントとして今でもネットに
アップされている

しかし、その答えが金額に関することになると
具体的に返ってきた形跡はない 

つまり一番肝心なお金に関することが
どこでも話されていないし
議論の題材として上がっていない

今回の住民投票を求める会の活動のきっかけは
財政への危機感
抽象的に身の丈にあった庁舎を建てるべき
と言うよりは、お金のことが心配だから
そんな莫大な費用を掛けるより身の丈にあった
小さなサイズで財政負担を少なくして方がいいのでは
と考えていただけ

要は財政の話になるのだが
肝心な財政への冷静な綿密な議論がなされた功績がなく
何時のまにか既成事実化して5階建て9000平米、50億が 
ひとり歩きしてしまった

実施のところ、財政に対する影響などは
どの程度議論されたのか
議事録を見ても分かりにくい

つまり、肝心な問題は討論されていなかったこととなる
だから、市民の財政に対する不安は解消されず
財政への負担の少ないような見直しを求めたわけだ 
その要望は受け入れられず最終手段として住民投票の手をうった

本当は住民投票などはない方がいい
市民の共通理解が充分なされて、納得してもらえていたら
今になって住民投票などは起きなかったはず

市民みんなに理解、納得は現実的に無理だとしても
もう少し多くの人の理解だ得られていれば
こんなことにはならなかった

何故住民投票を求められる事態になってしまったのか
本当にこれは真剣に考えないといけない事柄だ 

 

コメント
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