数年前まで少年サッカーのコーチをやっていた
腰痛持ちで肥満、声は大きいが動きは鈍くなってきたので
担当は小学1.2年
この1年生というのが想像以上に大変
つい先ごろまで幼稚園生
日本語は通じない、マイペース、すぐに飽きる
集中力はない
こちらは我慢と忍耐が必要
ねえ、いつ終わる?
急に地面に絵を書きだす子もいる
順番を抜かれたと言って喧嘩をし始める子もいる
でも彼らは直ぐに喧嘩をしていたことを忘れる
根に持つことがないというよりは記憶力がないみたい
彼らの世界はいつも現在形だけのように思える
彼らに「君たちはウルトラマンだ、3分しか働けない」
と言ってやったことがあったが、彼らはウルトラマンを知らない
でも楽しいことのほうが多かった
偉そうに教えると言うよりは実は彼らに遊んでもらっていた
というのが本当かもしれない
5.4.3.2.1.「こらーっ!」はある時
あまり子どもたちが自分勝手に話して
こちらの話を聞かないものだから思わず出した言葉
最初はなにそれ?
と言う感じだっが時々使って、慣れてくると子どもたちは
3のあたりから「3.2.1,こらーっ!」と大声で合わせてくる
自分たちが怒られているなんてことは感じていない
でもこれで一区切りできるので、とりあえずの効果はあった
ある時、今は大きくなった昔の小1の子に
「5.4.3.2.1」と声をかけたが
きょとんとした顔をしていた
やっぱり彼らの記憶力は飛んでしまっている
願わくば、あの時楽しかったという記憶だけは残っていて欲しい
自分はとても楽しかった
最近、感情的になることが多かったので
楽しかった昔をフト振り返ってみた