今日の新聞広告の一つに吉田松陰の辞世の句が載っていた
身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂
あれっ、これって土方歳三の辞世の句に似ている
まず最初に思ったのがこのこと
ちなみに、土方歳三のは
たとひ身は蝦夷の島根に朽ちるとも魂は東の君やまもらん
なんか雰囲気が似ている
政治的な方向性が全く逆だった二人が似たような句を残すとは
もっとも、この土方歳三の句は、本人の作ではないという説もある
自分としては、そちらに賛同したい
豊玉発句集を残した感性の土方歳三は
様々な経験をしたとしても、最後にあのような句を残すようには
どうも思えない(思い込みだけど)
土方さんは、もっと柔らかで、こちこちの武士ではないような気がする
彼がずっと貫いたのは、その生き方であって
なにか具体的な対象ではないような気がしてならない
世の中には様々な土方ファンが存在する
その多くは燃えよ剣の司馬遼太郎の影響を受けているかもしれないが
自分は新撰組からの呪縛を逃れて
自分本来の姿に戻れた彼に興味がある
島田魁などの資料からの感想だけれど
きつくてもいい奴だったんだな
そんな気がしてならない