アクアイグニスのあとは本命のパラミタミュージアムへ。
今回の特別展は『桑名・諸戸家コレクション 茶道具にみる日本の美』。
桑名・諸戸家コレクションとは、桑名の豪商・諸戸清六とその次男 精太によって蒐集されたもの。
「大名物 青磁蕪無 花入」「中興名物 瀬戸真如堂手 茶入 銘 藤重」「小堀遠州作 共筒茶杓 銘 鼓の瀧」
などの茶道具の逸品をはじめ、狩野探幽「竜虎屏風」、狩野山雪「楼閣山水屏風」、松平定信筆の和歌など、
諸戸家ゆかりの名品68点を展示します。ーーーとあります。
コミック『信長のシェフ』とか『へうげもの』では戦国/安土桃山時代の
茶の湯/陶芸の話がでてくるので、最近改めて興味を持っています。
1月2日からこの企画展は行なわれており、2月14日まで。
公式サイト:パラミタミュージアム/企画展
正直なところ、大名物とか中興名物とか言われても、
凡人のワタシにはその良さがわかりません。
むしろこういう品は入手に至るいわれなどの方が重要なのかもしれません。
それはともかく、この企画展で面白かったのは『竜虎図屏風』(狩野探幽)。
墨一色の六曲一双。竜が起こした波に飛び逃げている虎がカワイイ(笑)。
もうひとつ興味深かったのが和歌「柳」(松平定信筆)。
解説文を読まないと何が書かれているかわかりませんが(笑)、
流麗な筆致であることは素人でもわかります。
大きく書かれた軸で、見やすかったのもポイント。
それにしても、たかだか「茶を飲む」ということを
「道」とし、価値を見いだした先人たちには頭が下がります。
久しぶりにパラミタミュージアムに行こうとふと思い立ったのですが、
昼食はさらに思いつきでアクアイグニスに。今回、初訪問。
公式サイト:アクアイグニス 湯の山温泉にある癒しと食の総合リゾート
温泉/宿泊/食事の複合施設のようですが、
あまり予備知識なしに現地に行ってビックリしたのは、
ビニールハウスや畑の場所がアクアイグニスとは!
今回は温泉や宿泊は関係ないので、食事場所というところですが、
辻口博啓シェフの人気店「コンフィチュール アッシュ」、
辻口博啓シェフの大人気ベーカリー「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」、
奥田政行流イタリアンの「カンティーナ・ジェノバ」、
笠原将弘独自のアレンジを加えた和食「笠庵」など。
三重の山奥のビニールハウスや畑の横に洒落たレストラン街。
なんとも奇妙な光景です(笑)。
平日昼間なのでガラガラかと思っていたら、意外にも大盛況。
マイカーで訪れる客もいれば、団体バスで訪れる客もいてビックリ。
今回は『賛否両論』で有名な笠原将弘プロデュースの和食「笠庵」で食事。
公式サイト:「笠庵」 賛否両論 | 湯の山温泉 アクアイグニス
カウンターはなく、テーブル席と畳敷きの座敷席のみ。
昼過ぎのやや混み合った時間に1人で座敷席1つを占領するのはちょっと恐縮。
料理は松阪牛を使ったものや、御在所山麓赤鶏、伊勢真鯛、菰野豚といった
地元食材を使った料理を出しているようです。
その中でこれまで食べたことのない「鶏すき鍋」(1,300円)に
ご飯と味噌汁(+300円)を加えたものを注文。
でてきた鍋は全く火が通っていない状態で、
「火が通ってからお召し上がりください」と言われたので、
とりあえず鶏肉に火が通るまで待つことに。
待っている間に香の物や味噌汁を先に。
特に味噌汁はアオサの合わせ味噌で美味。
鶏肉に火が通ったので溶き卵にくぐらせて食べてみると、
すき鍋のタレの味がからんでいないため、薄味。
「溶き卵は鍋に投入すべきか?」と悩みながらいただきましたが、
薄味なのが我慢できず、いよいよ鍋に投入。
親子丼のようになってしまいました(笑)。
しかも火がまだ点いていて、どんどん卵や具材が煮えてくるので
取り皿に取って冷ましてからいただきました。
そんなワケで正直なところ、期待ハズレでした。
いっそ「炙り親子丼」(1,300円)を選んでおけば、
火の通りなどを気にせず店側の考えるベストの状態で
いただけたのではないかと思いました。
その後、一通り施設を見て回って本命のパラミタミュージアムへ。