今回の東京出張の最後はJCIIギャラリー『水谷塾 終了展 2017』。
予定にはなかったけれど、日本カメラ博物館のすぐ横のビルだったので、
ついでに寄ってみました。
水谷塾というのはスポーツカメラマンの大御所 水谷章人氏の写真塾。
水谷氏は文藝春秋『Number』と組んで、スポーツ写真の新しい世界を拓いてきました。
さて、終了展ですが、ワタシも同じスポーツ写真を撮るものとして
厳しく見ると、素晴らしい作品もあったものの、習作レベルを超えていないものも。
超望遠レンズで切り取った選手のアップの写真とか、
スローシャッターで動感表現をしたものが多く見られましたが、
ちょっと食傷気味。
いずれも見た目はそこそこ綺麗だけれど、
それで何を表現したかったのかが希薄なものが多かったように感じました。
特にスローシャッターの写真は、うまい具合に撮るのは非常に難しいのは
わかるのですが、「スローで撮ったからこそいい写真になった」と思えるものは少なく、
つまりスローで撮った意味があまり感じられないものが多かったということです(ワタシの感想)。
また、たくさんの塾生が思い思いのサイズでプリントを飾っていましたが、
大きなアップのプリントの横で小さなA4サイズでしかも引きの写真があると、
後者はどうしても見劣りしてしまいます。
一人一人のディスプレイスペースの制限があったのかもしれませんが、
そのあたりも考えてプリントしてほしかったと思いました。
個人的には新人らしい独自の視点・表現の作品を期待したのですが、
そういう作品は見当たりませんでした。そのあたりがほんとうに残念。
まぁ、塾生たちの今後に期待したいと思います。
半蔵門の日本カメラ博物館『わたしのカメラができるまで』。
夏休みの子供向け企画と思われる展示。
まず目が付いたのがキヤノン New F-1のチタングレーモデル(モックアップ)。
実際に発売されていたら人気が出たかも。
同じく New F-1 の製造過程。
これを見たからどうというものではないですが、
それでもワクワクします(笑)。
EF 400mm F4 DO IS USM( I 型)のカットモデル。
このレンズはDO(デフラクティブ・オプティックス)エレメントが特徴ですが、
目視では通常レンズとの差が分かりませんでした。
(見る角度によってはニュートンリングっぽい縞が見えましたが。)
ワタシも所有している EF 400mm F2.8L IS USM( I 型)のカットモデル。
デカいレンズがたくさん入っています。
こちらもワタシが所有している EF 70-200mm F2.8L IS II USM。
レンズによって色が違いますねぇ。
同じく EF 24-70mm F2.8L II USM。
IS付き新レンズはいつ出るのかなー?
キヤノンお得意の蛍石。
天然の蛍石、不純物を取り去った人工蛍石、
それを磨いた蛍石レンズ。
キヤノンの「EOS M5 ができるまで」。
メーカーごとに企画製造のパネルを用意しているようです。
ソニー、シグマ、コシナのディスプレイパネル。
同様にニコンやタムロン、パナソニックがそれぞれ
ディスプレイパネルと製品などをディスプレイ。
こちらはリコーペンタックス K-1。
左から光造形モック、塗装モック、スケルトンモデル。
光造形モックは大まかなデザイン、
塗装モックとなるとほぼ製品に近い形、
スケルトンモデルは企画・製造過程とは関係なく、
ディスプレイ用。
フジ X-T2トップカバーの塗装手順。
思っていたよりもかなり手間のかかった工程となっています。
フジ 写ルンですの大型モック(下の小さいのが実物)。
各メーカーが作った企画・製造に関するイメージビデオ。
オリンパス(3分30秒)→キヤノン(7分30秒)→ニコン(5分)→パナソニック(4分30秒)→ペンタックス(1分)
と各社時間はまちまちで、内容もバラバラ。
キヤノンは本企画に合わせてわざわざ子供向けにわざわざ作った感が感じられます。
一方、オリンパスとペンタックスはカメラ販売のためのイメージビデオという感じ。
良かったのがニコン。真摯にレンズ原料からデリケートな製造をしていることが
よく感じられました。
こんな感じで大人でも(好きな人には)楽しめる内容で、かなりの時間 滞在しました。
常設展では明治時代から現代までのカメラを見ることができ、
ぜんぶ観ても300円というのはバーゲンプライス。
昼過ぎの日本橋。
そういえば『三重テラス』があったなぁ、と。
まずは三重の製品を物販するエリアを一通り見たあと、
となりのレストランへ。当然、三重の食材を使った料理です。
まずは日本酒。たくさんの三重の日本酒がありましたが、
伊勢志摩サミットで供された瀧自慢酒造(株)『瀧自慢 純米大吟醸』があったので
それを注文。伊勢志摩サミット以来、なかなか手に入らないお酒で、
ようやく呑むことができました(グラスで800円+税)。
純米大吟醸の芳香がワイングラスの中でブワッと広がりました。美味。
前菜類。
サラダには生節のトッピング。
マヒマヒ(シイラ)のエスカベッシュ(南蛮漬けのようなもの)。
伊賀大根のスープ。優しい味。
いずれも美味でしたが、生節をサラダにトッピングするというのは
新鮮な発見。いずれ試してみたいと思いました。
メインの『黒トリュフ香る松阪牛のローストビーフ丼』(2,800円+税)。
付け合わせは左からぶっかけ生姜(生姜の醤油漬け)、
アオサ、伊勢たくあん。ぶっかけ生姜はそれさえあれば
いくらでもご飯が進みそうです。
ローストビーフ丼は具材が松阪牛だからかどうかわかりませんが、美味。
(オージービーフでも同じ感想だったかもしれませんが。笑)
トリュフと温泉玉子が乗っています。
半分食べたところで、ポットに入った鶏だし汁をかけて
茶漬け風に。鶏だし汁が濃厚で美味。
どういう理由か、エスプーマ(泡立て)仕立てになっていました。
メニューを見ていてビックリしたのが、三重県産のウイスキー。
「サンピースウイスキー エクストラゴールド」(680円+税)。
どこの酒蔵かと思っていたら、『宮の雪』で有名な宮﨑本店でした。
せっかくなのでハイボールを注文。まぁまぁ普通の味。
こんな感じでリッチな昼食となってしまいました(笑)。
続いて日本橋の三井記念美術館『驚異の超絶技巧!』。
以前、岐阜県現代陶芸美術館で開催されていた『超絶技巧! 明治工芸の粋』に
似た企画展ではありますが、全く同じものではなく、
現代芸術家の超絶技巧作品も併せて展示されているのがユニーク。
過去のエントリー:2015.11.27 岐阜県現代陶芸美術館『超絶技巧! 明治工芸の粋』★5
これは現代作家髙橋賢悟氏による金工(アルミニウム)。
生花を耐熱石膏で型取りし、そこにアルミニウムを流し込むという
技法を使った作品だそうで。入館すぐのところに展示されており、
撮影OKだったので撮影させていただいた次第。
展示内容は明治時代の金工、七宝、木彫、自在、陶磁、牙彫、当時、漆工など。
いずれもとてつもなく細かい作業を想像させる作品ばかりで、
一点一点じっくり観ると、ぐったり疲れてしまいました(笑)。
バドミントン撮影が9月24日に終わり、
本来は月曜日にホテルをチェックアウトするところですが、
美術館はほとんどが月曜日が休館日。
なので1日延泊して26日(火)は美術展巡りして
三重に戻るスケジュール。
まずは東京ステーションギャラリー『シャガール 三次元の世界』。
東京駅北口の美術館なので、とりあえずここを起点にして
荷物をコインロッカーに置き、手ぶらで美術館巡りをしよう、と。
タイトルからすると焼き物や石彫などの立体物ばかりだろうと
思っていたのですが、普通の油絵作品もかなりあり、
充実した内容でした。
立体作品には下絵もあったりして面白かったです。
焼き物はなるほどシャガールの作品と納得できるものから
小学生の図画工作的なものまであって、
それはそれで興味深いものでした。
今回の東京出張はバドミントンの撮影+プライベート(美術展巡り)で
9月18日から26日までの8泊9日。
普段、試合会場には極力早く着いて余裕を持てるようにしているのですが、
今回の会場はいつもの東京体育館である上、
ホテルからのドア・ツー・ドアが30分程度。
しかも6時半から朝食が食べられるということで、
毎日ホテルの朝食(無料)をいただくことに。
9月19日
9月20日
9月21日
9月22日
9月23日
9月24日
9月25日
9月26日
メインの炭水化物はパン3種類といなり寿司。
日替わりでパンといなり寿司をチョイス。
肉類は蒸し鶏。あとは日によってあったりなかったりの
ゆで玉子。蒸し鶏は毎日いただきました。
サラダはキャベツの千切りメインの生野菜サラダ。
ワタシの泊まる安ホテルで生野菜サラダというのは有り難い限り。
ドレッシングはフレンチドレッシングとごま醤油ドレッシング。
日によってマカロニとポテトサラダがありました。
スープはコンソメスープのみ。
いなり寿司との相性も悪くなく、ワタシ的には問題ありませんが、
海外の宗教によっては厳しいかも。
あとコーヒー。ほかにオレンジジュースなのか
野菜ジュースなのか分からないジュースがありましたが、
オレンジジュース系はワタシはお腹を下しやすいので控えました。
また、前半は仕事に影響を与えることを考えて、
腹八分目に控えました(笑)。
後半は食べたいだけ食べようと。
さすがに8泊だと後半飽きてきますが(笑)、
無料(宿泊代に含まれる)だと思えばナットクの内容。
十分お腹も満たされましたし、栄養的にもまずまずかな?と。