「広重の三段階論批判II」の原稿を「徳島科学史雑誌」の編集者にメールで投稿した後、それをプリントして持ち帰り、昨夜読んでいたら、いくつか気に入らないところが見つかり、ボールペンで朱を入れてしまった。
話がこみいっているので、なかなか筆をおくことができない。もっともこの論文は書くのに困難を感じて少しも進まなかった。締め切り間近になってこういうことが起こるのではないかと思って、6月はじめから暇ひまに広重の「科学史の方法」を読んで、メモをつくってはいたのだが、なかなか本格的に取り組み気が起きなかった。
これは取り扱う事柄が難しいということがあるのだろう。それでも仕方なく1ヶ月ぐらい前からそのメモをたよりにパソコンに入力をしていたが、とても仕事が終わりそうになく挫折していた。
ところが、締め切りの10月1日の1週間ぐらい前から本腰を入れて、文章を練り、考えをまとめようとしたが、なかなかまとまらない。それはいくつかの本をきちんと読んでそれを自分で判断しなければ、ならないことが多かったからである。
だが、それらは全部、現在できそうにないので、すべて宿題として「科学史の方法」の第5節の本文だけに的を絞った。それで昨日ようやく完成させて編集者に送ったのだが、あまりできがよくなかった。
それが、大幅な加筆になってしまった原因である。校正のときには大きな変更は許されないのでむしろいまならまだ修正は許されるであろうか。