昨日、武田薬品工業の愛媛営業所で、「体内時計と生活」という講演会があるというので、出席した。睡眠導入剤を最近武田薬品が発売したのだそうだが、それの販売促進を記念した講演会だったらしい。
主催者の一人の医師の方から、出席者が少なそうなので、出てくれないかの要請を受けたのである。主催者によると出席者30数名で結構な盛会であったとのことで主催者は胸を撫で下ろされたらしい。
講演自体はあまりよくは理解できないものであったが、ひとつの新しい医学の基礎研究がなされていることの一端に触れることができた。もっとも日本人は私も含めて話が下手である。
そういう典型のような講演であった。もちろんこれは講演の問題であって、研究のテーマがつまらないということを意味しない。むしろとても興味深い研究を行っているらしいことが窺われた。
だが、研究をしている人は研究の全容を聞いている人がわかってもわからなくても話したいものだが、そこはぐっと抑制してテーマを狭く絞って聞いている人のわかるような話をする必要がいつでもある。
これはいうは易くして実際に行うことはとても難しいのだが、それでもそのように努力をしなけらばならないと思う。すなわち、情報は少なくしてその範囲で首尾一貫した理解が得られるようにすべきだと思う。