昨日も少し触れたかと思うが、数日前から旧著の校正刷りを見ている。ところが全体を見直していると細かなところだが、つぎからつぎへとミスプリントを見つけてしまう。何回この本を読んだろうか。それでもまったく気がつかなかったが、はっきりしたミスプリントが多いのである。
自著だから、まったく読まないのではなくて私自身が一番の読者であろう。ところがこんなにミスプリを見つけれずにいたかと思うと恥ずかしくなる。もっともすでにかなりたくさん気のついたところがあり、そこを印刷所に修正するように頼んでいたのだ。
三角関数の加法定理の幾何学的な証明のところにもミスプリがあるのを昨夜見つけた。というのは何回か読み直したときにはその証明のところは面倒なので、読み飛ばしたらしい。そういうこともあるし、小さなミスもある。小数と書くべきところが少数となっていたところも見つけた。
人は間違うものであるとはいうが、こう間違いが多くては申し開きもできそうにない。だから今度旧著の修正をしてもなかなかミスプリが皆無になるとは思えない。これは人間のすることだからだろうか。