昨日コンサートの公告で、ビラという語を使ったが、本当にビラとはなんだろうと思って広辞苑を引いてみた。ビラともチラシともいうなと思ったが、やはり広辞苑にもそう書いてあった。billの訛りとあった。
billは普通には請求書であるが、紙幣の場合もあるし、明細書の場合もある。「年金暮らし、来るのは請求書ばかりなり」とは私同様に年金暮らしの人がいつも感じていることであろう。
ベランダという語もときどきドイツ人のR氏のいうのと私の思っているものと違っている。私がベランダというときに彼はそれをバルコニーという。それだと大分違ってしまう。だから、べランダとバルコニーとを私はごっちゃにして使っているらしい。
先日ラジオを聞くともなしに聞いていたら、ハングルではケーブルカー(die Seilbahn ドイツ語、le funiculair フランス語)は日本でいうロープウエイだと言っていた。もちろん、日本でもロープウエイ(die Seilschwebebahn ドイツ語)のことをケーブルカーという人も皆無ではないが、このごろはケーブルカーとロープウエイとは区別される。ハングルでケーブルカーはなんというのだろうか。
funiculairといえば、パリのモンマルトルの丘のサクレ・クールへと上る、ケーブルカーは印象的である。これは昔まだパリを訪れたことのないときのテレビのフランス語講座で見ていたからである。それから何年後かにまだ小さかった子どもをつれて、妻とそこを訪れたときにはそのスケッチの話を子どもたちと妻にしてやったものだ。
またイタリアのベスビオ火山(?)に登る登山電車か何かの歌を妹が小学校の頃に習って歌っていたが、その中にフニクリ、フニクラという語があったが、それは多分このフランス語でいう、funiculairと関係があるのだろうと思っているが、イタリア語の辞書を引いて確かめたことがない。
よく間違える外国語に、エレベーターとエスカレーターに当たるものがある。フランス語でエレベーターに当たるのはL'ascenseur (der Aufzug , der Lift ドイツ語)であり、L'escalier m'ecanique (die Rolltreppe ドイツ語)となれば、エスカレーターとなる。
単に L'escalier (die Treppe ドイツ語) なら階段である。または L'escalator とも、英語からそのまま使うと辞書にある。しかし、ドイツ語会話で Rolltreppe という語を自分では使ったことがない。