昨日から「sin xの級数展開」の原稿を修正している。もうまったく修正の必要などないと思っていた。この原稿は1月に書き上げていたものだ。
ところが、数学・物理通信に投稿するので、以前に書いた原稿を取り出してきて、読み返している。ところがいくつもの改善点を思いつき、修正をした。
それでもまた、今朝読み返したら、書いたときには知っていたことをある意味で忘れてしまったので、新しく書き加えた方がいいところに気がついた。
その修正の挿入をすると文章が長くなるので、どこか不要のところを削除したい。そう思って読み直すと自分の書いた文章がどうも冗長のようである。それで、そこを書き換えることにした。
先日、ブログ「縦横無尽の文章レッスン」で、書いた文章をある期間寝かせておくということを勧めた。それは書いたときと時間が経つと以前の自分は他人と同様になるからである。
このことはコンピュータのプログラムで自分が書いたプログラムだのに、何年かしてそのプログラムを見てもどういうことだったかわからないということを誰でも経験する。
そういうことが今回の原稿でも起こっている。
(2011.5.10付記) 数学・物理通信第1巻7号にこの「sin xの級数展開」を発表する予定である。6月初旬には公表されるので、関心をお持ちの方々は6月15日以降に数学・物理通信を検索してください。