物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

私のフランス語修業13

2011-04-27 15:00:14 | 外国語

今日のNHKの「まいにちフランス語」講座でCa depend des cours.(それは授業による)というのが出ていた。

ホームステイをしている外国人学生がその家庭のお母さんに「授業はおもしろい?」(Vos cours sont  inter'essants ?)と聞かれて、この外国人学生がBen, ca depend des cours.(それは授業によりますね)と答えるところに出てきたものである。

私にはこのcours(授業)という語とCa depend(サ デパン(pan))という言い方に思い出がある。

(caの下にセディーュというしっぽみたいな記号をフランス語ではつけるのだが、そういう記号をつけられないのでこのまま失礼をする。また、カタカナ書きしたときにローマ字で表すとpanがbanとこの画面で表記されてしまうことに注意)。

cours の方はすでに書いたかもしれないが、これはcoursとsがついているが、このsは発音しないのでカタカナで音を表すとクールとなる。

それでいつだったかE大学に勤めていた頃だが、フランス人の先生と大学近くの喫茶店で昼食時に出会ったときフランス語のカタコトで話をしていて、講義の意味でcoursをクルスと発音したら、クールと訂正された。

これはフランス語の語尾の子音を発音しないという鉄則がまだ身についていなかったからだが、ドイツ語の方ではKursをクルスとsを発音するからである。

(フランス語の単語の語尾の子音は発音しないというのは原則であるが、発音をする子音もある。これはcarefulという語の中にあるc, r, f, l の4つの子音は語尾にあっても発音するといわれている)。

それだけではない。よく似たつづりでcourseだとクルスと発音してこれは買い物の意味だが、フランス人の先生はもちろん買い物のことではないということが、わかっているのでクールと訂正をしてくれたのだろう。

ちなみにfaire des course(フェール デ クルス)とは買い物をするという意味になる。

このフランス人の先生は名前を忘れてしまったが、マセさんといったろうか。彼はそのころ愛媛新聞のコラム「四季録」に週に一回、半年ほど書いて居られたが、その日本語がきれいで、私たち日本人でもこんなに立派な日本語は書けないと思わさせるほどの立派な文章であった。

彼の奥様は日本人だということであったが、家庭では日本語とフランス語のどちらを使われているのですかと尋ねたことがあったが、一日おきにフランス語と日本語とを話しているということだった。

このあたりはやはり日本人の女性と結婚している、ドイツ人のR氏が家ではいつも日本語を使っているのとは違う。そういう意味では自由にドイツ語で話することができる、私たちのクラスはR氏にはある意味ではオアシスのようでもあるのではないか。

ところで、もう一方のCa dependの方だが、私が大学の3年のときだが、在学していた大学のフランス語科に修士課程(博士課程だったかも)を作ろうというので、関係者の努力でフランス大使館とかフランス人のフランス語の先生等が、土曜日の午後に広島までやって来て、会話の教室を開いていた。

(私はフランス語科とは直接には関係がない。私の出身は理学部である)。

そしてその場にまだフランス語の初級文法も終わっていない私も出席していたのである。話す言語としての外国語に生まれて初めに触れたのは、私にはフランス語であった。

その折に少し上級生の学生がフランス人の講師の質問に答えて使った言い回しに、Ca dependがあった。確かに質問をされたときに、ouiとかnonとかsiで答えられないときがやはりある。

そのときにそれは場合によりますね、と答えることも可能だとそのときはじめて知ったのである。このCa dependという言い方はそれ以来、何回となく今までにNHKのラジオ講座で聞いてきた。

だが、それが自分の身についているかというとそれはとても怪しい。私のフランス語の程度はまだそういう段階である。

(2011.10.21付記) そんな心がけでは外国語をものにできないはずだという声が聞こえるようだが、これは趣味としてやっているからで、もし生活がかかっていれば、こんなことはなかったに違いない。


数学・物理通信第7号の準備

2011-04-27 11:30:26 | 数学

数学・物理通信も投稿原稿がそろった。それで昨日から準備をはじめた。6月初旬の発行予定なので、まだ少し早い気もするが、原稿を読んだり、また自分の投稿原稿の修正をしたりするから、そんなに時間の余裕があるわけではない。

今回は共同編集者の N さんと旧知の I さんの共著の数学論文(15ページ)の投稿があったので、ページ数が結構多い。それにもう常連となった中西先生の投稿もあった。

私の知人・友人からは中西先生が続けて投稿くださっているおかげで、数学・物理通信の評価が高い。それと続けて発行していることに対しても評価がされている。

中西先生の友人・知人からの方の反応は数人の方を除いてあまりないが、それでも発行を続けているとそのうちに反応があるであろう。そういえば、友人のEさんも以前の何号かが欠けているとの連絡をもらった。確かに送ったのだが、大学の方のシステムの変更とがあったので、届かなかったのであろう。

なんでも、継続してやるということはそんなに簡単なことではない。

数学・物理通信を自分のサイトに載せて下さっている、谷村さんが京都大学から名古屋大学に転勤されたが、続けて彼のサイトにリンクされて載せられている。谷村さんのご尽力にいつも感謝している。

徳島科学史雑誌を20年以上にわたって、発行されている徳島県の西條先生からはこういう印刷しない形のサーキュラーの発行もあるのですねとの感想を頂いている。