[画像]大口善徳・衆議院議員、公明党ウェブサイトから。
【2014年6月11日(水)衆議院議院運営委員会】
特定秘密保護法(平成25年法律108号)の附則10条は4党合意(自民党、日本維新の会、公明党、みんなの党)で追加された次のような文です。
附則10条
「国会に対する特定秘密の提供については、政府は、国会が国権の最高機関であり各議院がその会議その他の手続及び内部の規律に関する規則を定める権能を有することを定める日本国憲法及びこれに基づく国会法等の精神にのっとり、この法律を運用するものとし、特定秘密の提供を受ける国会におけるその保護に関する方策については、国会において、検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする」
これに基づく、措置として自民党と公明党は町村信孝・衆院議員らが「国会法改正案」(186衆法27号)、「衆議院規則改正案」(186規則2号)、「衆議院情報監視審査会規定案」(186規定1号)を提出し、議院運営委員会で法案審査されています。同委では珍しく、第1委員室を使い、公開で、インターネット審議中継により、趣旨説明、質疑応答、参考人質疑がされています。
民主党は対案として「国会法改正案」(186衆法32号)を、秋の臨時国会で設置された特別委員会の筆頭理事だった大島敦さんが趣旨説明しました。
きょうの審査の中で、みんなの党の山内康一国会対策委員長が「懲罰動議を、情報監視審査会の委員の3分の1以上の賛同で出せる、と案にはあるが、これだと8名中の3分の1なので、3名の議員だけで出せることになってしまう」とただしました。
国会法では、懲罰動議は、衆議院では40名以上の議員の賛同が必要だとされています。
これに対して答弁に立った、公明党の大口善徳さんは「委員から質問通告をいただいた時点で、たしかに3名の議員で懲罰動議を出せることになってしまうことに気づいたので、修正したい」と答弁し、提出した3案を採決前に修正する考えを示しました。
大口善徳さんは、公文書管理法改正のチームもたばねていて、その努力により、2012年に岡田克也副総理が進めていた閣議・閣僚懇談会の議事録公開について、安倍晋三首相が法改正をせず、閣議決定で、2014年4月1日分の閣議から3週間後に首相官邸ウェブサイトにpdf.で公開する対応をとっています。
大口さんは当選6回で、小沢一郎氏による一方的な新進党解党宣言の両院議員総会で、岡田克也さんの直前、草川昭三さんの右隣に陣取った正義感ある弁護士として知られています。
[画像]小沢一郎氏による一方的な新進党解党宣言に抵抗する岡田克也さんの直前に陣取った大口善徳代議士(左丸囲みの人物)、黄色い丸囲みは草川昭三さん、赤丸囲みは浜四津敏子さん=1997年12月28日、都内の旧赤坂プリンスホテル、テレビ朝日ニュース映像からキャプチャ。
【追記 2014年6月12日(木)午後4時20分】
「懲罰」に関する規定は、自民党・公明党・みんなの党3党提案の修正案で削除されました。
【追記おわり】
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