【衆議院各常任委員会 2014年6月6日(金)】
きょうの審査を終えて、残り2週間、10営業日。参の委員会は4定例日となりました。
「大学ガバナンスを確立するための副学長強化法案」(186閣法80号)が小渕優子・文部科学委員長によるていねいな審査のうえ、与野党修正をかけて可決しました。 来週おそらく火曜日の本会議で可決し、参院に送られ、今国会中に成立。
衆議院法務委員会では、昨年の通常国会からの積み残し「テロなど公衆等脅迫目的の犯罪行為の資金提供処罰法改正案」(183閣法30号)が趣旨説明され、次回11日(水)午前8時50分から法案審査することになりました。参・法務委に渋滞があるため、成立は微妙で、衆院段階に残しての継続審査などいくつかのパターンが考えられます。
やはり激戦地となった衆・厚労委では、一般質疑の後、参議院可決済みの「労働者安全衛生法を改正してストレスチェックを設ける法案」(186閣法80号)が審議入りしました。衆議院での審議入りが遅れたことを心配している人が多かったようです。11日(水)午前9時から法案審査、13日(金)参考人質疑の日程が決まり、最終週に衆議院でも可決し、成立することがほぼ確実になりました。
衆議院環境委員会は議員立法で「地域自然区域における自然環境保全法案」(186衆法たぶん31号)が委員長起草で全会一致で可決。次の本会議で可決し、参院へ。参・環境委はとくだんに審査案件がないので、会期内に処理され、成立すると考えられます。
これにより、内閣提出法案(閣法)85本のうち、いまだに審議入りしていないのは、「労働者派遣法改正法案(改悪法案)」(186閣法56号)1本となりました。
内閣法制局の第186回国会の閣法のページ(http://www.clb.go.jp/contents/diet_186/law_186.html)
いじきたない自民党は、衆議院で継続審査をねらってくる可能性があるので、会期末までしっかりと声をあげて、廃案に追い込みましょう。
このほか、条約の承認案件もまだ衆参でおのおの4本ずつ審査されていませんが、会期内に両院承認されそうです。
あとは、参法務委の会社法改正案(185閣法22・23号)が、自民党修正案待ちとなっていますが、廃案の可能性も出ています。
全部成立させるのが、良い与党国対とも限らないし、責任野党とも限りません。最後までしっかりと法案の良し悪しを精査して、不満があれば、必ず声をあげましょう。
[画像]独立行政法人通則法改正法案の委員長報告をする水岡俊一内閣委員長、2014年6月6日(金)の参議院本会議、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
【参議院本会議 2014年6月6日(金)】
民主党政権下に準備されながら、成立させられなかった法律が、二大政党と公明党のていねいな審査で成立しました。
福田内閣がつくった消費者庁は、すぐに民主党・社民党の連立政権となったことで大きく羽ばたきましたが、阪急などのホテルで、「100%フレッシュジュース」が市販品だったりしたメニュー偽装事件を受けて提出された「改正景品表示法」(186閣法54号)が可決し、成立しました。もともと消費者行政で評価が高い自治体の権限が高まります。
内局(背広)に「防衛審議官」を設ける「改正防衛省設置法」(186閣法20号)がついに可決し、成立しました。民主党政権では衆院で可決したこともありましたが2回廃案になっていました(関連エントリーなぜそこまでして・・・「防衛審議官」新設の防衛省設置法改正案を3たび提出、すでに予算には計上)。衆院を通過してから、参院(外交防衛委)は審議入りそのものが遅れましたが、余裕をもって成立。初代防衛審議官は財務官僚がとるのではないかとの報道もありましたが、防審(ぼうしん)、世界を飛び回れ!また、内局に入る自衛官も増えるようです。
岡田克也行政刷新担当大臣が閣議決定していた「改正独立行政法人通則法」(186閣法77・78号)も可決し、成立しました。ガバナンスを強化します。
水岡俊一内閣委員長が報告し、賛成219、反対12で可決し、成立しました。筆頭理事は芝博一元内閣官房副長官がつとめました。民主党が主導した「附帯決議」をしっかりと守るべし。ところで、私の卒業した早稲田大学政治経済学部政治学科というのは、私の入学前どころか卒業時のイメージと違い、シロアリ養成学校で、独法で生活費を稼いでいる人がいっぱいいます。むしろ、成績優秀な者ほどシロアリになっています。給料はいいでしょうが、FaceBookでセンスの悪い偽名で登録するなど、お天道さまの下を歩けないような生活です。ただし、子どもの運動会とかは、それはそれは一生懸命やるようですからそれに限れば立派です。創立者・大隈重信元総理は嘆いています。シロアリを退治して、仕事がないシロアリは、選挙に出ろ、と言いたいところです。(関連エントリー稲田朋美行革相、岡田克也前行革相引き継ぎ「独立行政法人通則法改正法案」の衆通過に成功)
原口一博副代表ががんばった「改正行審法(行政不服審査法・行政手続法)」(186閣法70~72号)が成立しました。初の抜本改正です。国税不服審判もやりやすくなるようです。弱い立場の人の方が、訴訟の費用を負担するというのは、やはり根源的な問題があります。自治体も使えるようです。第三者機関ができることについては、総務省行政評価局の関与が気になりますが、やはり「訴訟より前になるべく行政府で解決する」という考え方が必要だし、ダメなら民主党が国会で徹底的に国政調査すべきです。
景表法、独法通則法、行審法のように民主党らしい法律ができました。
やはり、民主党が掲げた旗は間違っていなかった。ぜひ、我々党員はしっかりと自信を持って政策とネットワークを自己鍛錬していきましょう。2014年夏は、我々民主党員が「大人になる夏」です。民主党員であることを誇りに思いましょう!
◇
議事に先立ち、大久保直彦・元国会議員に対して、山崎正昭議長が弔詞を朗読しました。
どのような立ち位置であったとはいえ、新進党の参議院議員会長だった方ですから、心よりお悔やみを申し上げます。
昭和44年衆議院初当選。小沢一郎さん、横路孝弘さんと同期で、公明党国対委員長を15年にわたり務めて、書記長に就任。このとき、市川雄一さんの国対委員長をバトンタッチ。しかし新執行部は明電工現金自宅渡し事件でわずか2年半で倒れました。後任の委員長に名前があがりましたが「連帯責任論」が出て、副委員長に下がり、石田幸四郎副委員長が委員長に昇格し、市川国対委員長が書記長に。ここで市川さんと逆転され、旧東京4区で、新人の石原伸晃候補=自民党追加公認にはじかれ、落選。私はこの時に、余裕ない表情の大久保副委員長が支持者数十人と横一列になって阿佐ヶ谷駅に並んでいたのを覚えています。石原候補は、荻窪駅のペコちゃんの前で数十回一人で、朝駅頭をしていたのを知っています。その後、参議院に移りましたが、新進党では、小沢一郎に味方しました。自民党(小渕恵三総裁)と自由党(党首・小沢一郎)の連立政権への公明党の参加で、影で自民党の野中広務らと連絡をとり、政権交代ある二大政党政治確立の歴史に逆行し、日本経済停滞の引き金を引きました。
【お知らせ】
皆さまこんにちは。
明日6月5日(木)午前10時からの参議院「内閣委員会」にて質問に立ちます。
「独立行政法人通則法」改正に係る2つの法案について政府方針を質します。
質問予定時間:10:00~10:20... fb.me/19T1bq2iX
【今、太郎議員は明日の質問原稿を考案中!】
明日6月5日(木)の参議院内閣委員会での質疑(12:15~12:30)では、
「もんじゅ」について斬りこみます!!
質問時間、短すぎっ!
ぜひ、ネット中継をごらんください。
webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
佐藤栄佐久・前福島県知事が参考人として発言へ。衆議院原子力問題に関する特別委員会。#kokkai #tepco #東京電力 #冤罪 #検察 #国策捜査 #原発爆発 #脱原発 #ozawa #ldp #自民党 #吉田調書 #福島 #seiji
古屋国家公安委員長は、参議院法務委員会の異常事態を知らずに、なぜ呼ばれたか分かっていないようで、「袴田事件という個別の事件で再現実験をすることはない」とキレ気味の答弁を続けています。#kokkai
参院国土交通委員会は、「海洋汚染・海上災害防止法改正案」(186閣法59号)について、太田昭宏大臣から説明を聞いて、散会。次回法案審査で、可決か?宅建取引士法案は早ければ6月12日ごろ委員会可決、13日本会議可決・成立か。#kokkai
#kokkai 厚労省の原老健局長が、キレ気味に答弁を続けており、今国会での「厚労省崩壊」を象徴する審議になっています。参議院厚労委の「地域包括ケア医療・介護総合法案」の共産党の小池晃理事の質疑。#kokkai
原勝則老健局長は、中央省庁局長では珍しく私学の早稲田大学政治経済学部卒業ですが、同学部では「感情的になったら負けだ」という意識が強い人が多いので、大人になってから、かえって通用しない人が多いようです。#kokkai
「蓮舫さんが神本美恵子副代表に教えを乞い、民主党が一つになって独立行政法人通則法、参委可決 」#kokkai #dpj goo.gl/bULzT4
#kokkai 参議院厚生労働委員会は「地域における医療・介護法案」の審議を次回も続けることにして、今日は散会。