いつもと違う憲法記念日となりました。
NHK日曜討論は2時間スペシャル。
しかし、「集団的自衛権など安全保障と憲法」だけで2時間費やしました。いつもと違う憲法記念日。
安全保障法制は必要か否か。
自民党の高村正彦副総裁は「(1972年政府統一見解と2014年7月1日閣議決定とでは、)日本を取り巻く安全保障環境が大変厳しくなっている」「いくら防災をやっても災害をなくすことはできないが、侵略させないことはできる」と語り、72見解を「あてはめた」のが14決定だと強弁しました。
これに対して、民主党の長妻昭代表代行は「歯止めなく地球の裏側までいくのはいくらなんでもやり過ぎだ。これまでの憲法解釈をめぐる国会の積み上げを一気に壊すものだ」と語り、2015年4月29日の米議会演説での安倍首相の「安保法制を今夏までに成就(成立)させる」との発言の撤回を迫りました。
日本共産党の志位和夫委員長は「日本が海外で戦争できる国になる戦争立法ではあり、アフガンイ・イラク戦争(と同様の戦争)で戦地まで行って戦争するようになる」と述べました。
高村さんは野党の発言に対して、「具体的な疑問がどこかハッキリ言ってくれないと分からない」とし「憲法の範囲内だ」とあらためて強弁。長妻さんが「総理発言の撤回は」と問うと、司会者から「お待ちください」と進行を優先されてしまいました。
この後、高村さんは「安倍成就発言」は「総理が強い決意を示しただけで、何の問題もない」としながら、「私が3月に(与党安保法制骨子案決定直後に)訪米したときにも私は質問されたが、8月上旬に出来上がると言った。野党は2~3国会かかると言っているが」との観測をすでに示していた、と明らかにしました。
長妻さんは「法案の中身が決まっておらず、閣議決定をしていないので、越権行為だ」と安倍発言をなじり、「米議会で公約にしてしまったのだから、強行採決するのだろう」とけしかけると、高村さんは「何が問題なのか。国会は国会で議論すればいい」と冷静さを失いました。
高村元外相は「日本人の避難民を乗せた米艦が火だるまになっていて、防護しなくていいんですか」と安倍首相同様に見解を示しました。これについては、リチャード・アーミテージ氏の圧力があるように、私はずっと感じています。
存立危機事態について、高村さんは「ホルムズ海峡から油が入らないと言っても、原油価格が3割とか5割とか上がるだけでは存立危機事態ではない。ホルムズ海峡から油が入らなくて灯油がなくなり寒冷地で凍死者がでるくらいだ」と、勝手な基準(高村基準)をぬけぬけと雄弁しました。
それにしても、私に対して「もっと大人になった方がいい」「もっと冷静にした方がいい」「もっと公正中立にした方がいい」とアドバイスする、高学歴大企業正社員が「おし」のように黙っている、5月の街を見ていると、大人って何なんだろう、と感じざるを得ません。
◇
ゆうべ、ツイキャスラジオで、2時間ぶっつずけでしゃべりました。子供と言えば子供です。
宮崎信行のツイキャスラジオ、2015年5月2日午後10時過ぎから、3日午前0時過ぎまで。
徹底糾弾売国安倍訪米・小西洋之完全擁護(1)
徹底糾弾売国安倍訪米・小西洋之完全擁護(2)
以上