【画像】船田元さん、武正公一さんらのようすを伝えるおひるのNHKニュース、NHKニュースウェブからスクリーンショット。
【平成27年2015年5月7日(木) 法律公布】
厚生労働省独立行政法人改革法(平成27年5月7日法律17号)
改正競馬法(平成27年5月7日法律18号)
船舶の上限の引き上げる条約の国内実施法(平成27年5月7日法律19号)
改正福島復興再生特別措置法(平成27年5月7日法律20号)
を、天皇陛下が公布なさいました。これで、今第189回国会の制定法律は20本になりました。
【同日 衆議院憲法審査会】
まず、地方公聴会を6月15日(月)、高知県で開くことが採決の結果、賛成多数で議決しました。
今後の運営について、自由討議が行われました。
民主党の武正公一さんからは「立憲主義のあり方。昨年7月1日の閣議決定、4月27日のガイドライン、29日の米議会演説での「安保法制は夏までに(成就・成立させる)」という発言があった。立憲主義は専断的な権力を制限し、国民の権利を確保するためにある」と発言しました。そして、「前回衆院選で選挙報道が3割減った。自民党による公正中立を求める文書が影響したのではないか。特定秘密保護法の施行も大きい」と語りました。
共産党の赤嶺政賢さんは「他国支援の恒久法をつくることは、米軍の戦争支援国家への集大成といってよい。まして、この国会で成就することを米議会で宣言したのである。日弁安全保障条約が1条も変えられていないのに、なぜ条約を根底から覆すのか」と話しました。
民主党の長妻昭さんは「ホルムズ海峡は公海ではなく、他国と他国の領域だ」としました。共産党の大平喜信さんは「進学するお金がない、奨学金(学生ローン)が返せないという理由で、自衛隊に入る人がいる。地球の裏側で殺し殺し合う戦争立法は認められない」としました。
民主党の辻元清美さんは「憲法解釈の変更には限界があり、米議会演説で安倍首相は「ここでご報告したいことがある」と語ったが、日本国内での法案の提出の前に、米議会に報告している」と述べました。
このように、2015年4月27日から29日までの、ガイドラインと米議会演説、昨年7月1日の閣議決定と国の存立をまっとうする切れ目のない安全保障法制の整備法案(未提出)と日本国憲法との関係について、発言が相次ぎました。この間、大型連休なので、自分で書いていても、持論を確認できなかったのですが、地元に帰っていた国会議員が連休明け初日に語ったということで、自信が持てたし、大きく潮目が変わったように感じます。
きょうは、マーケット市場でも連休中の海外での株安、債券安、原油高などを反映したようで、日経平均株価が前の営業日と比べて1%以上急落、債券市場は同じく3割ほど下落(長期金利は上昇)、原油先物は高くなりました。アベノミクス市場も潮目が変わったのかもしれません。
【同日 参議院外交防衛委員会】
遅れ気味のペースのため、連休明け初日の木曜日に委員会が開かれました。
「気候変動枠組条約のための緑の気候基金への拠出法案」(189閣法21号)が審査され、全会一致で可決しました。
審査では、民主党の福山哲郎さんが、「安倍訪米一色だったワシントンからきょうの質疑のためにきのう帰ってきました。アメリカでは野党の立場から、安全保障法制は国会では議論されていない、法案はまだ提出されていない、国民の理解は進んでいない、と話してきました」と話しました。
当ブログでは、例えば2008年1月11日付エントリー記事(民主党、地球温暖化対策基本法(仮称)を提出へ 温暖化対策本部を設置)など、第1次野党時代から気候変動枠組条約にもとづく二酸化炭素排出量の削減に関心を寄せており、政権交代直後に国連総会上で喝采を浴びた、旧民主党地球温暖化対策推進本部(岡田克也本部長、福山哲郎事務局長)の改革の行方を、福山さんがフォローしました。
福山さんは「気候変動枠組み条約締結国会議に向けて、日本は2005年基準と2013年基準の2つの基準を出している」と批判しました。
岸田外相は「二酸化炭素排出量は2008年リーマンショックで減り、2011年原発事故で増えた。ただ、2005年と2013年で比べると排出量は変わらない。そこで、2005年基準と2013年基準を出すことで、変わらないことを説明したい」としながら、基準が2つある国は日本だけだと認めました。
福山さんは外務副大臣時代に知り合った当事者から「日本はどうなっているんだ」と言われていることをあかし、「今年の11月、12月のCOPは大事だ。役所同士が調整してもまとまらないので、政治がリーダーシップをとってほしい。将来の気候変動枠組みの持続性を心配している。気候変動に自民党政権は消極的なのではないか」としたうえで「なお、私たちは緑の気候基金の生みの親なので、法案には賛成したい」と発言しました。
以上。
以上
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 2007-2015
[お知らせ、その1]
宮崎信行の公式ホームページを公開しました。一度見てみてください。
ツイキャスラジオ始めました。いろいろおしゃべりしています。
[お知らせ、その2]
この無料ブログ(goo)のほかに、有料版の宮崎信行の今後の政治日程(有料版)(レジまぐ)を発行しています。
購読料は、月864円(税込)となります。購読方法は「レジまぐ」(メディア・インデックス社)まで。
[おしらせ、その3]
「国会傍聴取材支援基金」を設けています。日本唯一の国会傍聴ブログの継続にご協力ください。半年に1回、会計報告もしております。
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い
どうぞよろしくお願いします。
[おしらせ、その4]
このブログは次の下のウェブサイトを活用して、エントリー(記事)を作成しています。
衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)
衆議院議案(衆議院ウェブサイト)
今国会情報(参議院ウェブサイト)
各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)
予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)
民主党ニュース(民主党ウェブサイト)
goo 政治ニュース
インターネット版官報
[お知らせおわり]