衆議院と参議院の合計6委員会で閉会中審査がありました。
【平成27年2015年12月3日(木) 衆議院内閣委員会】
委員長が環境副大臣に転出して不在のため、田村憲久理事が委員長代理をつとめ、連合審査会の受け入れが決まりました。
【同日 衆議院農林水産委員会】
連合審査会申し出を決めました。次回は来週10日(木)午後1時から。
【同日 衆議院内閣委員会・農林水産委員会連合審査会】
内閣の重要施策に関する件(TPPなど)が開かれました。
連合審査会長は先例で、年長の委員長がつとめることになっていますが、田村憲久・内閣委理事がつとめました。
自民党議員が「重要5品目に関する衆参農水委の国会決議との整合性を言う人がいるが、国会決議があったからギリギリの交渉ができたのではないか」と水を向けました。
甘利TPP相は「国会決議があるから交渉しにくかったでしょう、という人がいるが、実際には後ろ盾になった。日本では農産品に対するセンシティビリティが高いということが交渉各国に知られた。国会決議の枠内でないと、日本の国会でTPPが通りませんよ、と言えた」
とし、国会決議に違反せず、逆に国会決議を盾にして、日本に有利な交渉結果になったと強調しました。
TPPの日本語仮訳について、甘利さんは「署名してから」とはぐらかしました。
初入閣の森山農相も答弁しました。連合審査会ですから、あいさつや所信表明はありません。
【同日 衆議院国土交通委員会】
石井啓一国土交通大臣があいさつと、所信表明をしました。所信は2分間でしたから、通常国会では再び行うと思われます。山本順三国土交通副大臣。この方は、先の国会で、改選組自民党参議院議員で唯一、「安保法」特別委員をつとめ、本会議質問もしました。論功行賞としては順当なところでしょう、これが政治です。
国土交通行政の重要施策に関して、国交省のほとんどの局長が呼ばれました。
官邸の規制改革特区で話題になっている、「白タク解禁」について、道路局長は「タクシーについては、都市部では過剰で、地方部では少ないという違いがあり、自家用車の活用方法が違う」という答弁をしました。通常国会で議論になりそうです。
【同日 参議院国土交通委員会】
別エントリー記事に書いたように、旭化成株式会社と旭化成建材株式会社(へーベルハウス)の参考人が、開会10分前の理事会で、突如、自民党理事によって反故にされました。
この後、石井国土交通大臣らの簡単なあいさつ。その後、質疑がありました。くい打ち問題については、参考人が来ると思って準備していた議員が不意をくらって、国交省役人に質問しながらも、ちぐはぐとしたやりとりも一部にありました。多くの野党委員が、次回の参考人招致を求めました。
【同日 参議院経済産業委員会】
経済・産業・貿易・公正取引の国政調査。
新党改革代表の荒井広幸参議院議員の質疑には、TPPの渋谷内閣官房審議官が出てきていました。一方、民主党の電力総連組織内議員が「核燃料サイクル続けるんですね」と林経産相から言質をとる場面があり、私は個人的には残念ですが、岡田民主党が包摂して、二大政党をつくっていかねばならないと感じました。
【同日 衆議院災害対策特別委員会】
災害対策に関する件。
「世襲」「男性」ということで、通常国会で集中砲火を浴びそうな河野防災相が1分間のあいさつをしました。その後、河野さんは「内閣府防災担当は、気候変動による災害の激甚化に備えているが、それよりも気候変動を止めろよ、というのが本筋だろう」と腰の据わった発言。
やはり臨時国会をせずに閉会中審査ということで、どういうわけか、農水省が検討している収入保険が議題になり、農水副大臣が答弁する場面がありました。
【同日 参議院情報監視審査会】
特定秘密保護法のうち、おとといから施行された適性検査に関して、役所から説明を聞いたようです。
このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
(http://miyazakinobuyuki.net/)
[お知らせはじめ]
この無料ブログ(goo)のほかに、有料版の宮崎信行の今後の政治日程(有料版)(レジまぐ)を発行しています。購読料は、月864円(税込)となります。購読方法は「レジまぐ」(メディア・インデックス社)まで。
「国会傍聴取材支援基金」で、日本唯一の国会傍聴ブログにご協力ください。
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い
郵便局(ゆうちょ銀行)の口座から、毎月自動送金できます。手数料毎月123円です。通帳、印鑑、名前を確認できるものの3点セットで、郵便局の窓口でお手続きください。
このブログは次の下のウェブサイトを活用して、エントリー(記事)を作成しています。
衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)
衆議院議案(衆議院ウェブサイト)
今国会情報(参議院ウェブサイト)
各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)
予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)
民主党ニュース(民主党ウェブサイト)
goo 政治ニュース
インターネット版官報
[お知らせおわり]