【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

奨学金の有利子を無利子にするには「年間800億円必要」二大政党文科相対決

2015年12月01日 18時23分48秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

[画像]自民党の馳浩文部科学大臣と、民主党の平野博文ネクスト文部科学大臣、2015年12月1日、インターネット審議中継からスクリーンショット。

【平成27年2015年12月1日(火)衆議院文部科学委員会】

 閉会中審査として「文部科学行政に関する件」。

 馳浩文部科学大臣は「まず私が(10月7日に)大臣になってから初めての文科委なので、職責をしっかりつとめることをお誓いし、誠実に答弁することを表明します」「私は参議院で5年間文教科学委員をし、衆議院に鞍替えしてからも、10年間ずっと文部科学委員でいる。その間、(第2次与党期に)政務官、副大臣をつとめた」と語りました。

 民主党は平野博文ネクスト文科大臣が質問。

 「高等教育の学生の半数以上が何らかの奨学金を利用しており、その9割が日本学生支援機構だ。年間予算は1兆円になる」としました。そのうえで、「もともと、1943年に大日本育英会が設立された当時は、無利子制度だった。その後のオイルショックなどによる制度設計の変更で有利子が増えた」と語りました。

 旧松下電器労働組合出身の平野さんは「私たちの20代、30代のころは高度成長期で今借りても返済できるという感覚があった。その後、実質所得がどんどん下がっていくなかで負担増となっている。アメリカは年利4・0%、日本は年利0・6%で、日本の金利の方が安いじゃないかと言うかもしれないが、実質の本人の負担感は日本の方が重い」としました。

 これに対して、馳文科相は「一億総活躍社会を化掲げる政権で、まっさきにとりくまねばならない課題だ」と答弁。

 平野さんが、現在すでに有利子で借りている人に対して、利子補給で、無利子にするのは予算がいくらかかるか質問。文科省高等教育局長は「年間800億円が毎年かかる」としました。

 これについて、平野さんは、実現可能な範囲内だ、との指摘しました。

このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

[お知らせはじめ]

この無料ブログ(goo)のほかに、有料版の宮崎信行の今後の政治日程(有料版)レジまぐ)を発行しています。購読料は、月864円(税込)となります。購読方法は「レジまぐ」(メディア・インデックス社)まで。

「国会傍聴取材支援基金」で、日本唯一の国会傍聴ブログにご協力ください。

「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い

郵便局(ゆうちょ銀行)の口座から、毎月自動送金できます。手数料毎月123円です。通帳、印鑑、名前を確認できるものの3点セットで、郵便局の窓口でお手続きください。 

このブログは次の下のウェブサイトを活用して、エントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

民主党ニュース(民主党ウェブサイト)

goo 政治ニュース

インターネット版官報

[お知らせおわり]