【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

平成28年度政府税制改正大綱決定、「軽減税率」という言葉が消費税法に法定化へ 2016年通常国会

2015年12月24日 23時59分57秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

(このエントリーの初投稿日時は2015年12月25日で、それから、24日付にバックデートしました)

 第3次安倍自民党内閣は、平成27年2015年12月24日(木)の臨時閣議で予算案とともに、その歳入の前提となる、「平成28年税制改正大綱」を決定しました。

 これをもとに、2月に、平成28年度の年次税制改正法案を国税分、地方税分を提出します。

 全文はこちらをご覧ください。

 書き出しは次のようになっています。

 「現下の経済情勢等を踏まえ、経済の好循環を確実なものとする観点から成長志向の 法人税改革等を行うとともに、消費税率引上げに伴う低所得者への配慮として消費税 の軽減税率制度を導入する。あわせて、少子化対策・教育再生や地方創生の推進等に 取り組むとともに、グローバルなビジネスモデルに適合した国際課税ルールの再構築 を行うための税制上の措置を講ずる。このほか、震災からの復興を支援するための税 制上の措置等を講ずる。具体的には、次のとおり税制改正を行うものとする」

 このうち、法令検索をしたところ、「軽減税率」は、これまで法人税法や地方税法(狩猟税)などで使われてきましたが、消費税法で使われるのは初めてのようです。

 社会保障と税の一体改革に関する3党合意では、「複数税率」とされ、与党・民主党のみならず野党・自民党の税調会長も「複数税率」と呼んできましたが、2012年6月の合意直後から、公明党の斉藤鉄夫税調会長や新聞が「軽減税率」という言葉を使ってきて、今回、閣議決定文書に続き、消費税法(改正案)にも「軽減税率」という言葉が入ることになりそうです。

 与党の税制改正大綱はこれに先立つ16日に決定していました。(自民党・公明党、平成28年度税制改正大綱を決定 税制改正法案2016年通常国会に提出

このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

[お知らせはじめ]

この無料ブログ(goo)のほかに、有料版の宮崎信行の今後の政治日程(有料版)レジまぐ)を発行しています。購読料は、月864円(税込)。購読方法は「レジまぐ」(メディア・インデックス社)まで。

「国会傍聴取材支援基金」で、日本唯一の国会傍聴ブログにご協力ください。

「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い

郵便局(ゆうちょ銀行)の口座から、毎月自動送金できます。手数料毎月123円です。通帳、印鑑、名前を確認できるものの3点セットで、郵便局の窓口でお手続きください。 

このブログは次の下のウェブサイトを活用して、エントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

民主党ニュース(民主党ウェブサイト)

goo 政治ニュース

インターネット版官報

[お知らせおわり] 


2016年度平成28年度予算案は96・7兆円「苦労して何はともあれ一夜干し」22日国会提出へ

2015年12月24日 12時12分50秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

(このエントリーの初投稿日時は、2015年12月19日で、24日に仕立て直して再投稿しました)
 
 第3次安倍自民党は、12月24日(木)の臨時閣議で、平成28年度(2016年度)予算案を決定しました。午前10時台という早い決定となりました。

 一般会計の歳出入は96・7218兆円。前年度当初と同じく96兆円台にとどまりました。大いに評価します。

 特別会計との総計、純計は、財務省はきょうの時点では発表していないようです。

 財政投融資は、緩やかに絞られつつ、引き続き14兆円台。

 語呂合わせとして、当ブログは「苦労(96)して、何(72)はともあれ一夜(18)干し予算」と命名しました。 

 平成28年度予算の政府原案の情報はこちらをクリックすると、財務省ウェブサイトでご覧になれます。

 政府は、一般会計、特別会計、政府機関等の3予算書(予算明細書含む)を印刷し、年明けの22日(金)ごろに国会に提出するはこび。

 国会提出後は「款項目」の「項」までの予算書が、こちらで、ご覧になれます。

 予算書は、今週月曜ないし火曜日、財務大臣と、総務大臣、厚生労働大臣、防衛大臣が折衝して決定しました。

 国債については、歳入は減りましたが、歳出は増えました。歳入は34・4兆円。歳出は23・6兆円。新規発行国債は減っても、政府から出ていくお金は増えます。

 前年度補正(案)とともに、建設公債はかえって増えています。償還は、2075年になります。そのころは人口の割合として高齢者は減っていますが、人口も1億人を割っていますので、それだけは片隅においておきたいところです。それ以上深く考えるのは止めましょう、日本という国は、たとえ小さくなっても2076年にも存在していることは確実です。

 税収は57・6兆円を見積もり。法人税・所得税の増収を見込みますが、黒田日銀の金融緩和による円安がもたらす名目円の利益アップも、来年度中に、数学的に、天井を打ちそうです。そのため、年度中の上振れはあまりないでしょう。歳入では、特例公債の発行額を35兆円前後に抑え込むようです。これも財政ファイナンス効果で、2012年比で9兆円減らすことが出来ました。これも黒田日銀の国債買い入れの残存期間延長により、超長期国債の発行を増やせることが一因だと考えます。

 歳出では社会保障費を31兆円台で頭を抑え込みました。

 地方交付税は減額。

 防衛費は5・1兆円を計上。先の通常国会で成立した特定防衛調達法により、10年契約が可能になります。そのため、10年後に歳出を政府が保証することが、予算書のなかに盛り込まれることになります。

 歳入の建設公債も、60年後の日本国民に、国債償還という絶対の歳出を義務づけるものなります。その一方、歳入増は頭打ちが近づいています。なので、日本国の持続可能性への志が問われる予算になります。

 加藤勝信総活躍相がまとめた、政策パッケージである「1億総活躍社会プラン」を、前年度最終補正案(4日提出)と連動して計上。

 フレームとしては、財務省よくがんばっていると思います。各府省は、融資制度はできるだけ絞り、官民ファンドはほどほどにし、万やむを得ない場合は基金を節約しながら活用する財政運営が求められます。

このエントリー記事の本文は以上です。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

[お知らせはじめ]

この無料ブログ(goo)のほかに、有料版の宮崎信行の今後の政治日程(有料版)レジまぐ)を発行しています。購読料は、月864円(税込)。購読方法は「レジまぐ」(メディア・インデックス社)まで。

「国会傍聴取材支援基金」で、日本唯一の国会傍聴ブログにご協力ください。

「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い

郵便局(ゆうちょ銀行)の口座から、毎月自動送金できます。手数料毎月123円です。通帳、印鑑、名前を確認できるものの3点セットで、郵便局の窓口でお手続きください。 

このブログは次の下のウェブサイトを活用して、エントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

民主党ニュース(民主党ウェブサイト)

goo 政治ニュース

インターネット版官報

[お知らせおわり]