平成30年度予算案は、テレビ入りの基本的質疑が2日間が終わり、自公立希無共維の7会派が一巡。経済政策と森友学園が中心となりました。
【衆議院予算委員会 平成30年2018年2月5日(月)】
与党側が描く最速ペースで、「平成30年度予算案」の質疑は3日目で、基本的質疑2日目を迎えました。8時55分設定で、58分ごろ、河村建夫委員長が「おはようございます!」と元気にあいさつし、与党側が「おはようございます!」と大声で応じました。自民党の菅原一秀理事が場内協議にほとんど応じなかったため、午後5時過ぎに散会しました。あすは午前9時から。
すでに別エントリーに書きましたが、立憲民主党の青柳陽一郎さんがトップバッターとして登場。青柳さんは「私は小泉内閣の大臣秘書官をしていた」とし、松田岩男さん(新生党結党メンバー35人のひとり)の秘書として、「大臣在任中は政治資金パーティーをやるなと言われた」とし、安倍内閣は「ゆるんでいる、おごっているといわれる」としました。これに対して、3期生の青柳さんに対して、麻生太郎財務大臣はおとくいのルーキーいじめの邪道にでました。
青柳さんは昨年12月8日の2兆円の政策パッケージについて、首相から、2019年10月1日の消費税10%が前提であり、そのために、2017年9月に衆議院を解散したとの言質を得ました。定数削減について首相は、安倍内閣で衆議院10議席を削減したとして、削減目標は達したとしました。
森友学園をめぐっては、ことしになってから明らかになった財務省の内部文書が話題になっています。ただし、江田憲司さんは「私は橋本内閣の政務秘書官で、夫人担当の秘書官だった」とし、首相家の人間関係を一番よく知っている今井尚哉政務秘書官(経産省)が、谷査恵子・首相夫人付の上司だったはずだと指摘しました。これは昨年から出ている話ですが、首相は、ていねいに答えました。
すでに他のエントリーにも書きましたが、共産党の志位和夫委員長は、当初予算審議の冒頭で、ことし5年に1回の改定がくる、生活保護基準に関連して、生活保護法改め生活保障法の制定を呼びかけました。政府は生活困窮者自立支援法及び生活保護法改正案を提出するため、全野党共同の対案となる気配が出てきました。法案は働き方改革関連法案(未提出)の後に審議されるとみられます。生活保護基準そのものが、今予算案や法案に書き込まれるわけではありませんが、「権利」を明記する共産党の対案は後半国会の焦点になるかもしれません。
このほか、旧民進党勢力からは、異次元の金融緩和に関する質問が複数出ました。相対的貧困率の計算の仕方が、厚労省と総務省で違いとの指摘も複数出ました。
【参議院 同日】
ありません。とうぶんありません。法案勉強してますというようなSNSアピールも、私は、いらないです。
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Miyazaki Nobuyuki