[画像]平成30年度特別会計予算書(予算説明書編)の紙252ページ(PDF254ページ)からスクリーンショット。
【衆議院予算委員会 平成30年2018年2月19日(月)】
平成30年度予算案。審議は、地方公聴会も1日と数えて、合計12日目となりました。そのうち一般的質疑は5日目。野党がよく頑張っている年は、一般質疑は5日もやらず、逆に集中審議の日程を勝ち取って、与野党の貸し借りを精算しながら、採決へ向かうものです。
このままいくのかと思いきや、立憲民主党の質疑者の途中で、突然、逢坂誠二・野党側筆頭理事(立憲民主党追加公認)が質疑者席に。「休憩をしてほしい。野党理事と厚労省局長で、資料を精査したい」と発言。午前8時半から、先週の大臣答弁からしても最も最短スピードで、「裁量労働者の方が一般的な者より労働時間が短い」とする平成25年調査の経緯を報告。厚労省は、労働基準監督官へのヒアリングで間違いがあったとし、陳謝しました。
しかし、陳謝し、資料も出したのに、なおも攻め続けるのが、逢坂風。2016年には、岡田克也代表に早くやめろと迫ったのに、自分が野党筆頭理事だと、まだまだやれ。かつて地方自治のエースとたたえられ、全国を講演した歩いた首長も、今や単なる目立ちたがり屋で陰湿な自治労へと堕落しました。
これには、与党側筆頭理事の菅原一秀さんが大声で抗議。たたき上げの政治改革派の河村建夫委員長が、速記を止めずに粘りましたが、11時15分ごろに速記を止めました。その後、いったん質疑時間を回したかもしれませんが、11時54分に再度、午後1時までの休憩を宣言。午後1時17分ごろに再開しました。質疑者は、10分間時間を短くされたとして質疑を始めました。
加藤勝信大臣は「精査しきれていない資料を出しのことをお詫びする」として、平均的な者には長い時間を、裁量労働者には平均的な時間を聞いていたことを明かしました。また、労働政策審議会の議論の材料にしていたことを明かしました。「ねつ造」かどうかは、問答中で、これは今週もくすぶるかも。
この後、無所属の会の途中から、野党3党は審議拒否。しかし、共産党の畑野君枝さんは質疑に立ちました。個人的には、無所属の会も共産党も正しい判断でしょう。
ここからは、私の意見表明です。国税庁職員はよく働くのに、労働基準監督官が働かないのはなぜでしょうか。これは、労働基準監督官の給料は労働保険特別会計労災勘定から出ています。平成30年度予算の特別会計の予算書(説明書)の紙252ページ、PDF254ページに、2752人の給料が労災勘定から出ています。労働特会の歳入はほぼ全額が労働保険料(労災と失業がセットで天引き)です。なので、労働基準監督官が頑張って、労災が適用されると、自分たちの財布が減ることになります。なので、国税庁の税金や、公正取引委員会や消費者庁のように、違反企業から「課徴金」をバンバンとって、労働特会に入れることにすれば、働くでしょう。働かないからと、我々が労働基準監督官は「税金泥棒」となじることもできない現状。私も最近ちょっと考え方が変わってきて、特別会計と特定財源を認めますから、課徴金をどんどんとれば、労基署は働くようになります。これは本人たちも気づいていないでしょうが、そういうことなんです。
【参議院 同日】
とくに無いと思いますが、議運理事が東日本大震災の被災地に視察に出かけたようです。
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Miyazaki Nobuyuki