[画像]質問する吉川沙織さん、NHK常時同時配信「NHKプラス」の追いかけ再生のPC画面からスクリーンショット。
立憲民主党会派の吉川沙織(吉川さおり)さんは、きょう令和2年2020年3月9日(月)の参議院予算委員会集中審議で質問。加藤勝信厚労相は新型コロナウイルスによる自粛を受けて、4月卒業見込みの大学生の就職内定取り消しが発生したことを明かしました。
吉川さんは「リーマンショックのさい、多くの学生が内定取り消しにあう事態が発生しました。来月から新年度です。あってはならないけれども、学生が内定取り消しの憂き目にあっていないことを心から願いたい」と述べました。
●内定取り消しは既に1件(以上)発生
これに対して、加藤勝信厚労相は「内定取り消しについては、職業安定所に通知をしていただくことになっている。現時点で、そういう事例は1件、届け出が出ているのが1件ではありますけど、これからこうした事態があることを想定しながら、就職先を別途確保するようハローワークを通じて努力していきたい」と答弁しました。
新型コロナウイルス関連での内定辞退が発生したことが分かったのはこれが初めて。
●10年前の今日も、吉川さんはテレビ入りで質問
ちなみに吉川さんは、10年前の3月9日にも、テレビ入りで就職氷河期対策を求めました。
10年前の吉川さんの発言は次の通り。
「私、実際に就職氷河期を体験して会社員をしていたという経験もございますことから、若年者雇用の問題について質問を(他のテレビ中継がない委員会で)今までさせていただきました。ですから、同世代の多くが職に就きたくても就けないまま社会に出ざるを得なかった世代の代表として、最近の政府の対応策を中心に、新卒者支援、既卒者支援の観点からお伺いしたいと思います」。
この発言で、「よく取り上げてくれた」との電話が国会事務所に殺到。これを見ていた現役大学生らゼミ生が「生の声を聞いてほしい」と教授に紹介状を書いてもらい、民主党本部に意見を郵送。党役員と吉川さんが話を聞く機会が持たれました。ちなみに教授も、党や議員と面識があるわけではなく、大学教授の肩書があれば国政につながるだろうというひっしの思いだったようです。
我が国は、大学生と会社員との情報の隔絶が顕著。1990年代にドイツ人ジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレンさんが批判し、インターネットの時代になったことで緩和されましたが、正規・非正規の分断という問題が発生しました。私は現役東大法学部女性3年生と友人ですが、就職活動の問題は今も昔も変わりません。
きょうの審議では上述のやりとりのほかに、吉川さんと同世代の就職氷河期の対応も求めました。吉川さんは「非正規雇用、フリーター、障害者、そして就職氷河期世代。就職氷河期世代は今なお非正規雇用にとどめられている人が多い」「非正規雇用者はリーマンショックとかその都度影響を受けている」と語りました。これに対して、厚労相は「中国人観光客を相手とするバス会社で既に解雇がなされている」「自動車をはじめとした製造業では中国から調達していた部品が入ってこないため、事業に支障をきたしており、休業を検討している」と説明。そのうえで(1)雇用主に対する雇用調整助成金の特例措置の緩和(2)自治体の長が住民への自粛を要請したときに非正規雇用労働者も支援対象とする(3)小学校の休校で職場を休まざる人に対して、正規・非正規問わず休暇中に支払われた賃金相当額を助成する新たな助成金を国が創設するーーの3点を確約しました。
吉川さんも、自分は就職氷河期なのに、NTT西日本に就職できたのは、運が良かったとしています。情報労連組織内ですが、実際には、吉川さんはNTT西日本は初当選よりも前に退社しており、「公募候補」でした。
[写真]吉川沙織さん、2017年、都内で、宮崎信行撮影。
立憲民主党会派の吉川沙織(吉川さおり)さんは、きょう令和2年2020年3月9日(月)の参議院予算委員会集中審議で質問。加藤勝信厚労相は新型コロナウイルスによる自粛を受けて、4月卒業見込みの大学生の就職内定取り消しが発生したことを明かしました。
吉川さんは「リーマンショックのさい、多くの学生が内定取り消しにあう事態が発生しました。来月から新年度です。あってはならないけれども、学生が内定取り消しの憂き目にあっていないことを心から願いたい」と述べました。
●内定取り消しは既に1件(以上)発生
これに対して、加藤勝信厚労相は「内定取り消しについては、職業安定所に通知をしていただくことになっている。現時点で、そういう事例は1件、届け出が出ているのが1件ではありますけど、これからこうした事態があることを想定しながら、就職先を別途確保するようハローワークを通じて努力していきたい」と答弁しました。
新型コロナウイルス関連での内定辞退が発生したことが分かったのはこれが初めて。
●10年前の今日も、吉川さんはテレビ入りで質問
ちなみに吉川さんは、10年前の3月9日にも、テレビ入りで就職氷河期対策を求めました。
10年前の吉川さんの発言は次の通り。
「私、実際に就職氷河期を体験して会社員をしていたという経験もございますことから、若年者雇用の問題について質問を(他のテレビ中継がない委員会で)今までさせていただきました。ですから、同世代の多くが職に就きたくても就けないまま社会に出ざるを得なかった世代の代表として、最近の政府の対応策を中心に、新卒者支援、既卒者支援の観点からお伺いしたいと思います」。
この発言で、「よく取り上げてくれた」との電話が国会事務所に殺到。これを見ていた現役大学生らゼミ生が「生の声を聞いてほしい」と教授に紹介状を書いてもらい、民主党本部に意見を郵送。党役員と吉川さんが話を聞く機会が持たれました。ちなみに教授も、党や議員と面識があるわけではなく、大学教授の肩書があれば国政につながるだろうというひっしの思いだったようです。
我が国は、大学生と会社員との情報の隔絶が顕著。1990年代にドイツ人ジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレンさんが批判し、インターネットの時代になったことで緩和されましたが、正規・非正規の分断という問題が発生しました。私は現役東大法学部女性3年生と友人ですが、就職活動の問題は今も昔も変わりません。
きょうの審議では上述のやりとりのほかに、吉川さんと同世代の就職氷河期の対応も求めました。吉川さんは「非正規雇用、フリーター、障害者、そして就職氷河期世代。就職氷河期世代は今なお非正規雇用にとどめられている人が多い」「非正規雇用者はリーマンショックとかその都度影響を受けている」と語りました。これに対して、厚労相は「中国人観光客を相手とするバス会社で既に解雇がなされている」「自動車をはじめとした製造業では中国から調達していた部品が入ってこないため、事業に支障をきたしており、休業を検討している」と説明。そのうえで(1)雇用主に対する雇用調整助成金の特例措置の緩和(2)自治体の長が住民への自粛を要請したときに非正規雇用労働者も支援対象とする(3)小学校の休校で職場を休まざる人に対して、正規・非正規問わず休暇中に支払われた賃金相当額を助成する新たな助成金を国が創設するーーの3点を確約しました。
吉川さんも、自分は就職氷河期なのに、NTT西日本に就職できたのは、運が良かったとしています。情報労連組織内ですが、実際には、吉川さんはNTT西日本は初当選よりも前に退社しており、「公募候補」でした。
[写真]吉川沙織さん、2017年、都内で、宮崎信行撮影。
●NHKプラス「追いかけ再生」で国会インターネット中継デビュー
ちなみに、今月1日から始まったNHK常時同時配信「NHKプラス」のパソコン版の追いかけ再生(追っかけ再生)機能で、上の画像をスクリーンショットしました。スマホアプリ版だと画面はスクショできないようです。この追いかけ再生機能は、民放もインターネットテレビも設備投資が追い付かず、いきなりNHKだけの独占的機能となってしまいました。NHKがついにインターネット報道界に上から殴り込み。私はこれまで通りやっていこうと考えます。
以上です。