【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

[3/25]予算審議は順調、日切れ法案の審議は低調で、衆・法務委員会は開かれず、衆・文科委で東京五輪2021年延期や、新型コロナウイルスでの音楽芸術家らへの補償を議論

2020年03月25日 17時48分12秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[写真]国会内の階段、3年前の2017年、宮崎信行が許可を得て撮影。
 
 東京五輪・パラリンピックの2021年への延期が決まりました。日切れ法案の審議は低調になっています。我が国では2か月前に市中感染があった、新型コロナウイルスは、疫学に偏りがあった欧米で大混乱。ニューヨーク、ロンドン両市が封鎖され、スイスで人口比感染者数最多となっており、「プーチンとサウジの陰謀論」が、医師も含めた有識者から浮上し始めました。

【参議院予算委員会 令和2年2020年3月25日(水)】

 「令和2年度予算案」の審議は14日目。そのうち一般質疑は6日目。例年より多くなっています。良い意味で波は低く、共産党議員から、農林水産省、国土交通省関連の予算のていねいな質疑が続き、終盤戦を感じさせました。3代続く公明党の国土交通大臣ですが、赤羽一嘉さんは答弁の不安定さを感じました。

 横沢高徳さんも質問しました。

●参議院本会議は定例日ですが開催なし。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 政府が提示した、人事院人事官候補の所信とそれに対する質疑。そして、公正取引委員長候補の所信とそれに対する質疑。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「憲法8条の規定による議決案」が菅義偉官房長官から趣旨説明されました。天皇陛下が社会福祉に1億円以上ご下賜なさるようで、皇室財産を1800万円以上使う場合に必要な議決を求めました。採決の結果、全会一致で可決しました。次回は未定のまま散会しました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 「文化観光推進法案」(201閣法19号)。質疑。その後、野党が採決に同意せず、退席して、採決したため、自民党・公明党の賛成多数というか全会一致で可決すべきだと決まりました。

 これに先立つ質疑。共産党の畑野君枝さんは、橋本聖子五輪相に対して、昨夜の東京五輪の2021年延期決定の首相公邸での電話会談について質問。新型コロナウイルス対策で政府が要請した音楽イベントなどの自粛要請で、畑野さんは「音楽関係者には独身の人も多い」とし、休業補償を子育て世代以外にも拡大しないと「日本の文化が崩壊してしまう」と強調しました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「家畜改良増殖法改正案」(201閣法35号)と「家畜遺伝資源に係る不正競争防止法改正案」(201閣法36号)の質疑が続きました。次回も続行。

●衆議院法務委員会は開催されず。「裁判所職員定員法改正案」(201閣法17号)が審議入りしており、きょうは定例日だとされていますが開かれませんでした。

【あすの予定】

 衆議院本会議で、上り(あがり)法案「201閣法10号」「201閣法19号」の採決の短時間の採決。参議院予算委員会は一般質疑。あさって金曜日に締めくくり質疑など。

 初投稿は10時20分ごろ。17時50分頃、最終更新しました。

以上です。