生産終了するとのことで、大々的に「追湯(追悼)式典」まで行っていた「日清 ラ王」だったが、この度、あっさりと復活した。実質的にはクルマでいうところの「フルモデルチェンジ」といえよう。
なにか家具店やパチンコ店の閉店商法にも通じるものを感じざるを得ないこの復活劇。だが、とりあえずこういうモノは、喰ってみないと気が済まないのが、私の悲しい性(サガ)なのだ。
今回購入したのは「背脂濃コク醤油」。ローソンでの実売価格は248円だった。
封を開けると、別袋は4種。「かやく」×2・粉末スープ・液体スープである。今回チャーシューは「乾燥タイプ」から「レトルトタイプ」に進化した模様。
そして、今回のモデルチェンジで最大のポイントが、麺が「生タイプ」から「ノンフライ麺」に変貌を遂げたところであろう。
作り方は、上記のとおり。生タイプ時代は一度お湯を切って捨てる手間があったのだが、今はその必要はない。職場等で喰うには、こちらの方がずっと都合が良い。この点については、個人的には拍手を贈りたい。
さて、お湯を入れ、液体スープをフタの上で温めること、5分。麺をしっかりとほぐしてから、Wスープを投入し、混ぜ合わせれば完成である。
おおっ、確かに、以前の生タイプに遜色ない仕上がりの麺!スープとの絡みもビューティフル!
だが、麺の量は、私の期待値よりもずっと少なかった。ずるずるずるっと啜ったら、あっという間に無くなってしまった。ウマくてノド越しがいいからそう感じたのか・・・
背脂醤油スープは、「液体スープの背脂のまろやかさ」と「粉末スープの香辛料のスパイシィさ」がハンド・イン・ハンドして、美しき絆である。ちょっと後味に残るしょっぱさも、なんだか嬉しいではないか!
チャーシューも柔らかく、GOOD。以前のパサついたハムのような食感とはうって変わって、いわゆる「トロチャーシュー」っぽくなった点が、見逃せないチャームポイントだ。厚みにはやや欠けるが、そのお味は、とても素晴らしい。
新しい「ラ王」は、旧型よりも確実に進化している。ただ、問題はやはり、そのプライス。これを一つ喰うか、通常のカップヌードルを二つ喰うかで、私は今後、大いに迷うことであろう。