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サーキットの完成が遅れ、その開催が懸念されていた韓国GPだったが、なんとかそこにこぎつけることができたようだ。
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だが、決勝は大変なウェット・レース!濡れた路面に足をすくわれ、ポイントリーダーのウェバーがクラッシュ、ノーポイントに・・・これは、チャンピオンシップのことを考えると、あまりにも痛い。
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雨を得意とするフェテルは、アロンソを従えてトップをひた走る。だが、好事魔多し。残り9周というところで、なんとルノーエンジンから白煙が!
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自ら消火器を手に、マシンの火を消すフェテル。ああ、ここで勝てていれば、ポイントリーダーだったのに・・・
だが、これもレースというものだ。チャンピオンシップの灯は、まだ消えていない。残り2戦、がんばってほしい。
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そして、この荒れたレースをキッチリとモノにしたのが、アロンソ。
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2度のチャンプに輝く男のレース運びは、やはり一味違う。脱帽だ。シャッポを脱ごう。
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小林可夢偉もキッチリと走り切って、2戦連続のポイントゲット。これまた素晴らしい。
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ランキングトップに躍り出たアロンソ。そのしたたかな走りは、かつてのプロストを思わせる。まだ29歳なのに、なにか風格すら感じる。やはり、シューマッハを打ち負かしてチャンプに輝いただけのことはある。いや、ホント、凄いドライバーですネ。
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アロンソとウェバーの差は現時点で11ポイント。残りは2レース。優勝と2位の得点差は7点なので、ウェバーが2連勝すれば、アロンソの順位に関わらず、自力の逆転は可能だ。そして残りまだ50ポイントあるので、今のところ数字上は、バトンにもチャンスはある。しかしながら、アロンソが3度目の戴冠となる目が濃厚か・・・ともあれ、11月7日のブラジルGPが待ち遠しい。