ザ・スミザリーンズのCD「エスペシャリー・フォー・ユー」を入手したのは、私が輸入盤CD購入にハマりはじめた1987年のことだった。
ザ・スミザリーンズは、1980年代に結成されたアメリカのバンドである。
このアルバムのプロデューサーは、ドン・ディクソン。
この4人組も、「ザ・ポッパーズMTV」を通じて、ピーター・バラカン氏に教えてもらったバンドの1つだったりする。
そのブリティッシュというかリバプールなサウンドは、どこかザ・ビートルズを彷彿とさせる。
今回ネットで彼らを検索していて初めて知ったのだが、実際に彼らはビートルズのカヴァーアルバム「MEET THE SMITHEREENS!」を2007年にリリースしている。
この「CIGALETTE」という曲の、けだるいアコギとハモンドオルガンが、とても良い。
当時20歳になったばかりの私は、この曲を聴きながら、タバコをくゆらせて「大人になった気分」でいたものだ。
このアルバムの中で、最も私のお気に入りの曲は、スザンヌ・ヴェガをゲストシンガーに迎え入れた、「IN A LONELY PLACE」である。
大学時代フォークソング部に属していた私は、やはりアコーティックギターの響きが好きなのだ。
「THE SMITHEREENS / ESPECIALLY FOR YOU」。いぶし銀の名盤です。