その日ニータ氏とともにふらりと立ち寄ったのは、日産のお店。
2015年に、エクストレイルに「ハイブリッド」が追加されていたとは、うかつにも、知らなかった。
なので、つつましく、試乗させていただくことに。
試乗グレードは「20X HYBRID」(4WD/CVT:税込車両本体価格309万8520円)。
最近の日産がテーマカラーにしている「プレミアムコロナオレンジ」のカラーが、目に眩しい。
メーターパネル中央の「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」は、「エコドライブナビゲーター」「平均/瞬間燃費表示」「エコマネージメント」「ハイブリッドエネルギー表示」を切り替えて表示できる。
後席に人が乗っていたり、荷物満載の状態でも、後方の状況をカメラで写しだして視界を確保する「インテリジェントルームミラー」は、近年のトレンドとなりつつある。
これに「ドライブレコーダー」が組み込まれたなら、さらに素晴らしいと、私は思う。
上空から俯瞰しているかのような映像で駐車をサポートするという「インテリジェントアラウンドビューモニター」も、悪くない装備。
とはいえ、実際にこれを使ってみた私の率直な感想としては、まずは目視による自分の感覚を第一とし、このモニターは補助的なものとして考えるべきでありましょう。
かなり大きなクルマではあるが、ボンネットがしっかり目視できることから、前進方向の車両感覚は掴みやすい。
ステアリングのフィールも、SUVとしては曖昧さが無く、運転して楽しいクルマと言えましょう。
同じ日に乗ったスバルXVと比べると、やはり腰高感は否めないが、それは基本ディメンションが異なるから、致し方ないかもしれない。
また、大きなリチウムイオンバッテリーをリヤアクスル上に積むハイブリッド車ながらも、しっかりとスペアタイヤを標準装備している点は、個人的に大いに評価する。
なお、カタログ上のJC08モード燃費は20.0km/Lと素晴らしい数値なのだが、今回の試乗タイムでの燃費計数値は6.2km/Lにとどまった。
まあ、燃費については、実際に所有してみないと、その実力の判定はむつかしい。
ノート、セレナに次ぐ、日産の販売3本柱である、このエクストレイル。
偽装検査問題で逆風吹く日産の中にあって、このクルマ自体は、決して悪い出来ではないと思う。
だがしかし。実は私は同じ日にスバルのフォレスターにも乗らせていただいたのだが、「水平対向エンジンのメリットで、SUVとしては重心低く、人車一体感のある、フォレスター」の方が、ドライブフィールは好きかも・・・ご、御免。