South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


ビーフカツ

ビーフカツ+シメジ入りデミグラスソース、キャベツ添え(シメジをバターで炒め、市販のデミグラスソースを加え、タマネギとニンジンすりおろしを加え、水と赤ワインを加え、塩コショウ、ハーブミックスを加え煮込む。牛ヒレ肉に塩コショウ、小麦粉、溶き卵、パン粉を付け、少量の油で両面を焼き、グリルで焼いて仕上げる。ミディアムレアが望ましいが、フライパンで油で焼くプロセスととグリルを使うプロセスが別れているので、からりと、さらに、火の通りをコントロールできるとか。昨日、テレビでやっていたそうです。今夜は家人の当番)
ブロッコリースプラウトとトマトのサラダ

2006-09-25 20:37:40 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『グーグル・アマゾン化する社会』

森健、2006、『グーグル・アマゾン化する社会』、光文社新書

本書は、「グーグル」「アマゾン」に代表されるいわゆる「Web2.0」の現在についてオーバービューすると同時に、ネットワーク時代の民主主義についても問題提起を行おうとする。Web2.0は旧来在庫コストのゆえに持ち得なかった商品ですら「ロングテール」現象の中で発掘され、アマゾンなどのビジネスでは売り上げの3割は締めるといわれて生きた。本書では、そうした、多極化のフェーズのもとに実は、一極集中が起こっていると述べるのである。
本書に現れるキーワードは、「フラット化」「ユーザ参加型」「データベース」「スケールフリー・ネットワーク」「タグ」「パーソナライゼーション」などで、これらを踏まえて、グーグルとアマゾンのビジネス手法について概説するとともに、ネットワーク社会の問題点を描き出そうとする。それは、インターネットが国境を越え、ブログ・ジャーナリズムのように、既存のニュースソースではないジャーナリズムが誕生し、また、ロングテール現象によって既存のブームとは異なる新たなブームが生まれているにもかかわらず、そうした現象も、いわゆる大衆社会の状況の域を越えていないように見える。「長いものに巻かれ」、「声の大きい者のまえで沈黙」し、操作的プロパガンダによわく、しかも、インターネットの多くはブラックボックス化していて、グーグルの結果が奇妙に世論を左右してしまう。グーグルにたとえ、その意図や意思がないとしても、大衆はそのように受け取ってしまうのだ。
われわれは、インターネット普及という新たな状況における大衆社会がどのようになって行くか危惧を持って受け取らねばならないし、グーグルとアマゾンが作り出した「ユーザ参加型」の情報提供がまわりまわって、大衆社会状況を強化してしまうことにも、注意を払う必要がある。

この書評を書くにあたって、「vanillachips」さんの書評をみてみたが、「vanillachips」さんが指摘するようにリテラシーの問題は、確かに大きいと思う。どのようなキーワードを用いて検索するのかによって、結果は大きく違う可能性がある。肝に銘じておきたい。

追記:磯崎哲也氏の「ネット・エコノミー解体新書」(日経BP)に関連情報が掲載されている。たとえば、その第四回「アマゾンと、ロングテールに関する”大きな勘違い”」がある。

関連した次のトピックは、ネグリ&ハートの「マルチチュード」かな。

グーグル・アマゾン化する社会

光文社

詳細を見る

マルチチュード 上 ~<帝国>時代の戦争と民主主義

NHK出版

詳細を見る
マルチチュード 下 ~<帝国>時代の戦争と民主主義

NHK出版

詳細を見る

2006-09-25 13:29:33 | 読書 | コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )