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平和な時代の平和な男

2013年10月29日 | 雑記帳
 学習発表会のある劇に登場した禿頭のおやじ。女子が演じているのでほのぼのしている。テーマは「ジオパーク」についての調べたことの発表だが、導入として一家族が話題にする展開だ。こういう場合、テレビドラマは知っていても地域ニュースには疎い、が定番と言ってもいいか。それはある面の平和の象徴だ。


 六年生は「平和ってなんですか」と題した寸劇仕込みの朗読劇調の内容だ。様々な考えを織り込みながら、戦争のことから身近なことまでよくまとめ上げられていた。当然、「幸せ」同様に辞書的な意味以上に個々の持つ感覚が大事にされる。考えれば、それを語り合えるという事実が、きっと平和と呼べる状態だ。


 「いくつかの科目の点数を取り上げて、いちいち知事が反応するのは大人げない」…朝刊に載った、本県知事の学力テスト結果公表に関するコメントの一部である。某県某知事を指しているのか。個人的に「大人げない」というより「大人でない」と思うし、幼稚な管理・指導手法への固執は平和な県だからなのか。


 先週のある日、一人の男児がランドセルを忘れて登校してきた。スポ少活動の道具は背負いながら、である。なかなか珍しい出来事で本人は深刻だったが、少し笑えた。しかし今日は、もっと笑えた。件の子と廊下であったら、明るい笑顔でこう言うではないか。「今日はランドセル持って来ましたよ」。平和な男だ。