今月号の総合教育技術誌は、特集がまた「全国学力」かと少し呆れたが、それ以外に結構心惹かれる内容があった。
まず巻頭インタビューの天野浩教授の言葉が本当にいい。
学問とは人のために尽くすものである。
このシンプルさ、力強さ。
学校教育に携わる私たちは、もう一度噛みしめるべきではないか。
大きく誌面が割かれているランキングの目的はいったい何なのか、深く考えてみるべきだろう。
「アドラー心理学に学べ!」の特集では、上越教育大学の赤坂真二先生が、講演でよく言っている言葉として、下の名言?を紹介している。
「勇気は人の為ならず」
なるほど。「情け」だけではなく、行動は全て自分に返ってくるものだと考えると、どうあればよいか、どう声をかけるか、おのずと見えてくるのではないか。
唾を吐くような行為であれば、それはいつも天を向いているということだ。
ふだんはめったにページも開かないのだが「学校だより 文例と作成の要点」の文例エピソードが面白かった。
自宅裏の工場の音が響いて眠られなかった女性作家が、夫に愚痴を言ったら、その夫がこう返したと書いている。
「自分は聞こえる耳があって有り難いと思ったよ。また、一晩中仕事をしている人もいるのに、自分は蒲団の中で休んでいられることも有り難いと思ったよ」
見事なまでの受け取り方の違い。筆者は「どちらが心豊かか」と問う。
これは、野口芳宏先生の連載「道徳の授業『観を磨く』」と見事に重なる。
前号は、針金のハンガーを見せて「見る角度によって、つまり見方によって見え方は違ってくる」ことから「観」のことを教えた文章だった。
そして、廣池千久郎の伝記をもとに「善なるものへの憧れ」を持たせた後、自らの行動を振り返させて、具体的な反省を導いていた。
こう結ばれている。
望ましい観が持てるようにと自分を振り返りながら、自分の観を望ましく育て続けることを『観を磨く』と言う。
まず巻頭インタビューの天野浩教授の言葉が本当にいい。
学問とは人のために尽くすものである。
このシンプルさ、力強さ。
学校教育に携わる私たちは、もう一度噛みしめるべきではないか。
大きく誌面が割かれているランキングの目的はいったい何なのか、深く考えてみるべきだろう。
「アドラー心理学に学べ!」の特集では、上越教育大学の赤坂真二先生が、講演でよく言っている言葉として、下の名言?を紹介している。
「勇気は人の為ならず」
なるほど。「情け」だけではなく、行動は全て自分に返ってくるものだと考えると、どうあればよいか、どう声をかけるか、おのずと見えてくるのではないか。
唾を吐くような行為であれば、それはいつも天を向いているということだ。
ふだんはめったにページも開かないのだが「学校だより 文例と作成の要点」の文例エピソードが面白かった。
自宅裏の工場の音が響いて眠られなかった女性作家が、夫に愚痴を言ったら、その夫がこう返したと書いている。
「自分は聞こえる耳があって有り難いと思ったよ。また、一晩中仕事をしている人もいるのに、自分は蒲団の中で休んでいられることも有り難いと思ったよ」
見事なまでの受け取り方の違い。筆者は「どちらが心豊かか」と問う。
これは、野口芳宏先生の連載「道徳の授業『観を磨く』」と見事に重なる。
前号は、針金のハンガーを見せて「見る角度によって、つまり見方によって見え方は違ってくる」ことから「観」のことを教えた文章だった。
そして、廣池千久郎の伝記をもとに「善なるものへの憧れ」を持たせた後、自らの行動を振り返させて、具体的な反省を導いていた。
こう結ばれている。
望ましい観が持てるようにと自分を振り返りながら、自分の観を望ましく育て続けることを『観を磨く』と言う。