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老骨の青年

2013年02月21日 | 文学  コラム・エッセイ

青年の老人あり、老骨の青年あり

 

 

高橋是清は70歳を過ぎてから、大蔵大臣を3回、
最後に任せられたときは
81歳であった。

標題の文言は、何かの席で晩年に述べられたと言う。

世の中には、30代の働き盛りでこれからという人が、精神的に老境に入ってすっかり
老け込んでいる方を見かける。
逆に60,70歳になっても元気カクシャクとし、壮者をはるかに凌ぎ社会で活躍している人もいる。

≪若年寄り≫といわれるのは前者で、≪青年老人≫は後者です。

青年老人に比して若年寄りが多く見えるのは、自身が年老いたからか
それとも若者が、現実の社会に夢と希望を失い、将来に望みが持てないからか?、
若者に元気がない。


後期高齢者のはしくれ、
年齢は戸籍上の記(シルシ)に過ぎない
生理的、肉体的な現象は別として、
精神的に若い気持ちを持ち続ける限り≪青年=青春である。


老いて益々元気なりの言葉に、いつも引用する名文が有る。
川上水のほとりに在る、小平市の平櫛田中・彫刻美術館を訪ねたときのこと、
玄関に掲げられていた。

     「四十、五十は洟垂れ小僧、
              六十、七十は働き盛り、
                     九十になって迎えが来たら、
                                百まで待てと追い返せ。」

こよなく愛する文言です。

 

 

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