海苔弁当がオイシイだ・・・よ
隣接の菜園主のおじさん(Mさん82歳)と、
のどかな昼食をとった。
今日は俺が作った、≪海苔弁だ!!≫と、自慢したMさん。
何年ぶりの腰弁当だろう・・・・?
初春の陽が浅い、菜園での弁当を食べる顔に、すっかり惚れ込んだ。
あまりにもふくよかに、美味しそうに食べるので、カメラを向けると、快諾 してくれた。
これがウンメイだよ!!と、差し出した。
御飯の上に鰹節、これに醤油をまぶし海苔で全体を覆う。
御飯に醤油が染みこみ・・・・・
江戸川で採取して来た葦の葉?をバックに至福の顔。
冷たい風を遮る
100万ドルの顔、Mさん
ポットのお茶で喉を潤す
食べて居ると、Kさんが訪れて3人での昼食をした。
Mさんはタバコは吸わないの?と差し出すと・・・。
モウずいぶん前に止めただよ、折角だから貰って吸ってみるかぁ・・・・・と、吹かした。
「昔を感じるなァ~・・・」と、美味しそうに紫煙がたなびいていた。
自慢の編み囲い、きゅうりの支柱にするのだと・・・・と言っていた。
40分程のMさんとの雑談
M 「今日は海苔弁だよ、カアチャンが留守だったから自分で作ってきたダガよう~」
縄 「海苔弁は、作るのが簡単で、うめいんだよな~・・・・」
M [何十年ぶりだよ、海苔弁なんて~」
ふくよかな顔にすっかりほれ込んだ。
午後の日差しを浴びながら、葦で風をさえぎりヌクヌク(温温)の別天地。
縄 「写真とっても、いいかサァ~・」
M 「いいとも、いいとも、俺らは先がねえんだ。俺の親父が81歳だからそれを越した。
いつ逝っても・・・冥土のみやげダァ~」
縄 「これインターネットでMさんの顔が、世界中を駆け巡るよ。」
M 「別に悪いことしたで無し、どんどん撮ってかまやしない。世界を駆け巡る、こんな嬉しい事はないよ・・・・・」
縄 「身体どこも悪いとこないの・・・・・・」
M 「耳が聞こえなくなって!都合の悪いことは、聞こえなかったことにするだがよう・・・」
縄 「そう言えば、ここ1年でずいぶん遠くなった。そばに寄らないと話が出来ない」
M 「やぁ^・・・食べた食べた、みんな食っちまった。笑いながら食べるとなおさらウンメイや。
いつもなら二回に分けて食べるダガ、食べちゃった。いつも元気でめしがウンメイ。
やっぱり人間は働かなくっちゃぁ・・・・いけねいやねぇ~」
まだまだ海苔弁当の基本の作り方、奥さんとの語らい、現役時代・・・、長々と続いた。
野菜畑にマッチした顔と昼食の海苔弁にすっかり惚れ込み会話がはずんだ。
ジャガイモ作りを終えたのが、14時を回っていた。