やる気、本気、活力
歳 月 は 人 を 待 た ず
寅さんこぼれ話
欲
どうにもならないと思うから、あきらめがつく。
何とかなるだろう、と思うから欲が出る。
何とかなるのでは、と思ったが結局どうにもならないと分かると、
欲を持った分、あきらめるのに悔しさが募る。
「回り道の歌」より
その欲も、歳と共に減退し、あきらめが先に突っ走る。
「歳なんだから」「➡ 先がないんだから・・・」との思いが
やたらと先走る。
とは、思いながらも、やる気、本気、活力に鞭を入れますが、
歳は否応なく日毎に重ねて、体力の限界を知る。
アア~光陰矢の如し・・・。
以下、寅さんのこぼれ話
息絶えて武将の兜や蝗虫(ばった)飛ぶ (渥美清)
だ~れもいない虫かごの中の胡瓜 (渥美清)
そば食らう歯のない婆(ひと)や夜の駅 (渥美清)
寅さんは、演技で見せる社交性とは対照的に、公私混同を非常に嫌い、他者との交わりを避けていた。「男はつらいよ」のロケ先で、撮影に協力した地元の有志の宴会には一度も顔を出したことが無いと言う。ファンが近寄ることを嫌っていた。家族構成は妻と子供2人でしたが原宿に「勉強部屋」と称して個人用のマンションを借りていった。
寅さんは沢山の句を詠んでいた。上の3句は、≪他者との交わりを避けていたような句≫を選んで掲載しました。
コメント等はopenです。
おこしくださっれ有難うございます。
>だ~れもいない虫かごの中の胡瓜
とても寂しい句です。生きているうちは、はめを外す時があっても良いでしょう。どうせ、大したことはしてこなかったし、これからだって出来ないのは、私自身が一番知っていることですから。(爆笑)
諦めが悪い、うだうだするのも生きているからでしょう。
プライベートなことはほとんどオープンにはしていなかったんでしょうか?
・昼下がり ひとり酒する 蕎麦の客
・柴又の 駅に「あばよ」の 声残し
渥美清さん もちろん寅さんが一番著名なのですが
私は映画「八墓村」の金田一耕助役も記憶に残っています
原作者の横溝正史さんが一番イメージに近いと言われていたと聞いたことがあります
プライベートを明かさなかったのは 役者の職人さんだったからでしょうか
役者と私人、演技と人間ははっきり区別していたのでしょう。
3句は沢山ある中から、寂しいような句を選んでみました。
私も峠を下る人間ですから、惰力で人生の仕上げ中です。
他人の人生をどうこう言うつもりは毛頭ありませんが、
役者、芸人の路を一生懸命生きたんでしょう。
子供さんへの躾も、寅さんが亡くなってから「私渥美清の息子です」と公にしたとか。
・柴又の 駅に「あばよ」の 声残し
アバヨの一声が、気に入りました。
辺句
夢で逢う故郷の人皆若い (渥美清)
映画「八墓村」をあまり理解していませんのでお話は避けます。
≫役者の職人さんだったからでしょうか。
私もそう思いました。
柴又(私の処から、10分程のところです)を故郷にして寅さんがふるまう演技で「葛飾柴又」を[全国区」にしてもらいました。
寅さん様様です。
歌心もあったからこそ、演技にも奥深さがあったのでしょうね。
同じような失恋の内容でも飽きが来ないのは
多分そのせいでもあるのでしょうね。
どんこさんの次になってしまった・・
寅さんを語るには百年早いと言われそう。
でも私も大好きです。
特にいじけて拗ねる 寅さんが好きです。
俳句 テレビで観たことがあります。
上の三句の中では
息絶えて武将の兜や蝗虫(ばった)飛ぶ が好きです。