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高級建築材を使った抹香亭の建築

2020年03月06日 | 総  建物、公共施設

田澤家の高級住宅の作り。

結構な御普請でございます。

家は総体檜造りで、天井は薩摩の鶉木目。左右の壁は砂摺りで・・・・・
こんなくだりで始まる落語を聞いたことが有るかと思います。

抹香亭はそんな作りでした。

 

 


 抹香亭の門戸


 抹香亭の玄関口

 


 玄関上がり端の板
玄関上がり端は、玄関の段差の上の床の仕上げ材の端部を隠し、住まいの顔となる玄関をきれいに見せる。
80cm強の欅1枚板です。木目が素晴らしい。


 玄関上がり端横板、欅板。節穴を2つあしらった見事な作り。

 


 玄関の天井、編みとでも杉板を材料の網代編み。


 欄間が細い建材をあしらって見事な出来栄え。


 縁側の廊下(内縁)
此の外に外縁 ↓ があります。


 外縁(濡れ縁)
の作り
30CMほどの1枚板を使った贅沢な外縁。
竹2本を挟み雨水を少しでも早く乾かそうという工夫が


裏に回ると欅の木が植栽されていた。


玄関の上がり框は欅の1枚板。

これが何と0、8m板には驚いた。これだけの板を製材して作り出すのには、
立木時に直径にして1m以上なければこのような板を製材することは出来ない。

1m以上の立木を作り出すには150年の年数を要する。人間が1代を30年とすれば
5代前にさかのぼった人が植えたことになる。

やっとその近似値(直径1m)に到達するかの瀬戸際であろう。
欅はスギやヒノキと違って成長率が極めて遅く、その分年輪が細かく板にして実に美しい仕上がりです。

 


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