台所兼居間の窓からすぐに、柚子の木が枝をひろげています。
そこに柚子の花が咲いているのですが、つい先頃までの雨風に、その下の地面に白い花びらが敷かれております。
ハナニアラシノタトエモアルゾというやつです。
ところで、安藤鶴夫著「ごぶ・ゆるね」(旺文社文庫)の
文庫の「後記」は齋藤磯雄氏が書いておりました。
そこに
「この親孝行(古風に申せば風樹の嘆)については・・・」(p252)
という箇所があり、
「風樹の嘆」って何?
と思ったわけです。
鈴木棠三「新編故事ことわざ辞典」(創拓社)には
「風樹の嘆(ふうじゅのたん)・・親に孝行をしようと思い立ったときには、すでに親は死んでいて孝行ができないという嘆き。風木の嘆。
《風樹=風に吹かれる木。亡くなった親を思うことをいう。風木。》」
とありそのあとに出典を挙げておりました。孔子に関係しているようなのでした。
韓詩外伝‐九から引用されております。
最後に「類」とあり類句として、
「木静かならんと欲すれども風止まず
孝行をしたい時分に親はなし」
井伏鱒二の「勧酒」訳詩も、また別の味わいを深められそうな気がしてきました。
そこに柚子の花が咲いているのですが、つい先頃までの雨風に、その下の地面に白い花びらが敷かれております。
ハナニアラシノタトエモアルゾというやつです。
ところで、安藤鶴夫著「ごぶ・ゆるね」(旺文社文庫)の
文庫の「後記」は齋藤磯雄氏が書いておりました。
そこに
「この親孝行(古風に申せば風樹の嘆)については・・・」(p252)
という箇所があり、
「風樹の嘆」って何?
と思ったわけです。
鈴木棠三「新編故事ことわざ辞典」(創拓社)には
「風樹の嘆(ふうじゅのたん)・・親に孝行をしようと思い立ったときには、すでに親は死んでいて孝行ができないという嘆き。風木の嘆。
《風樹=風に吹かれる木。亡くなった親を思うことをいう。風木。》」
とありそのあとに出典を挙げておりました。孔子に関係しているようなのでした。
韓詩外伝‐九から引用されております。
最後に「類」とあり類句として、
「木静かならんと欲すれども風止まず
孝行をしたい時分に親はなし」
井伏鱒二の「勧酒」訳詩も、また別の味わいを深められそうな気がしてきました。