奈良本辰也著「京と綴って」(駸々堂)を
古本で380円(送料共)で購入。
昭和45年発行で、写真も随所に挿入されているの
ですが、その当時のもの。
さてっと、未読なりに、はじまりだけは
引用しておきます。
「京都の雨は縦に降る、というふうに言われている。
南をわずかに開いて、東と北と西の三方を、
起伏する山脈によって囲まれた小さな盆地の感じを
よく表わした言葉だと思う。
たしかにここでは、自然の風物は、
いかにも物腰がやさしいのである。
『ふとん着て寝たる姿や東山』という
句があるように、比叡山を主峰として、
北から南に連なる東の山々はいうまでもなく、
愛宕山を西にみて、比叡からその愛宕にかけて
北の壁をなす北山連峰にしたところで、
恐らく800㍍をこす高さの山はないだろう。
西山に至っては、もっとのんびりとした姿で、
ゆるやかにうねって淀川の彼方に消えていく。
しかも、それらが東・北・西と吹き通しの
風をふせいで、横なぐりの激しい雨を
他所のものとしているのだ。」
はい。これがはじまりの1ページ全文です。
今日は草刈りでした。
台風も近づいているようだし、
これからは、雨が続くのでしょうか。
古本で380円(送料共)で購入。
昭和45年発行で、写真も随所に挿入されているの
ですが、その当時のもの。
さてっと、未読なりに、はじまりだけは
引用しておきます。
「京都の雨は縦に降る、というふうに言われている。
南をわずかに開いて、東と北と西の三方を、
起伏する山脈によって囲まれた小さな盆地の感じを
よく表わした言葉だと思う。
たしかにここでは、自然の風物は、
いかにも物腰がやさしいのである。
『ふとん着て寝たる姿や東山』という
句があるように、比叡山を主峰として、
北から南に連なる東の山々はいうまでもなく、
愛宕山を西にみて、比叡からその愛宕にかけて
北の壁をなす北山連峰にしたところで、
恐らく800㍍をこす高さの山はないだろう。
西山に至っては、もっとのんびりとした姿で、
ゆるやかにうねって淀川の彼方に消えていく。
しかも、それらが東・北・西と吹き通しの
風をふせいで、横なぐりの激しい雨を
他所のものとしているのだ。」
はい。これがはじまりの1ページ全文です。
今日は草刈りでした。
台風も近づいているようだし、
これからは、雨が続くのでしょうか。