小長谷有紀編「梅棹忠夫のことば」(河出書房新社)。
この本が気になったので、
小長谷有紀さんの本をネット注文。
「ウメサオタダオが語る、梅棹忠夫」(ミネルヴァ書房)
が、今日届く。
はい。序章をひらく。
気になったのは、この箇所
「ちなみに、出勤前に美容院へ行くのは
決してさぼりではないことをお断りしておきたい。
フレックスタイム制で時間の使い方は自由なのである。
実は、研究者にとって休みなどない。
とりわけ人文系の場合、実験系の理系とはちがって、
家で休むときこそ、論文を読んだり、書いたり、
まさに『書き入れ時』となる。・・・」(p3)
梅棹忠夫氏が亡くなって、
半年後くらいに追悼展示をすることとなり、
その展示の実行委員長に指名された小長谷さん。
まずは、梅棹氏との距離。
「私は決して梅棹忠夫の弟子ではない。
彼がまだ目の見えるうちには一度しか会ったことがなく、
彼から指導を受けた経験がないからである。
しかし、『梅棹忠夫著作首』の編集者たいのなかで
・・・私がもっとも若かった、それで白羽の矢が立ったのである。」
(p7)
「まず、一カ月かけて著作集全22巻を読んだ。
おもしろいと思うところに線を引きながら。
そして、私が線を引いたところを、
アルバイトの方にワープロでタイピングしてもらう。
これによって、濃縮版デジタル著作集のできあがり。
ファイル名は『梅棹忠夫のことば』とした。
以後、この『梅棹忠夫のことば』テキストを使って
展示場のキャプション等を作ることになる。
わずか一回かぎり、しかも読み飛ばしにすぎないけれども、
そうやって最小限の知識を脳みそにたたきこんでから、
私は『梅棹アーカイブズ』の資料と対峙した。
・・選び出してゆく作業は、私にとって
『梅棹忠夫との出会い』そのものだった。・・」
(p8)
はい。序章だけで、私は満腹。
それにしても、
小長谷有紀編「梅棹忠夫のことば」には、
そういう、いきさつがあったのだ。
はい。
「梅棹忠夫語る」(聞き手小山修三)と
「梅棹忠夫のことば」(小長谷有紀編)と
二冊のガイドブックが付きました。
著作集の脇道、枝葉末節に迷い込んだら、
この二冊が指示してくれる筋道を辿れる。
なんとも、贅沢な気分になります。
ありがたい。
この本が気になったので、
小長谷有紀さんの本をネット注文。
「ウメサオタダオが語る、梅棹忠夫」(ミネルヴァ書房)
が、今日届く。
はい。序章をひらく。
気になったのは、この箇所
「ちなみに、出勤前に美容院へ行くのは
決してさぼりではないことをお断りしておきたい。
フレックスタイム制で時間の使い方は自由なのである。
実は、研究者にとって休みなどない。
とりわけ人文系の場合、実験系の理系とはちがって、
家で休むときこそ、論文を読んだり、書いたり、
まさに『書き入れ時』となる。・・・」(p3)
梅棹忠夫氏が亡くなって、
半年後くらいに追悼展示をすることとなり、
その展示の実行委員長に指名された小長谷さん。
まずは、梅棹氏との距離。
「私は決して梅棹忠夫の弟子ではない。
彼がまだ目の見えるうちには一度しか会ったことがなく、
彼から指導を受けた経験がないからである。
しかし、『梅棹忠夫著作首』の編集者たいのなかで
・・・私がもっとも若かった、それで白羽の矢が立ったのである。」
(p7)
「まず、一カ月かけて著作集全22巻を読んだ。
おもしろいと思うところに線を引きながら。
そして、私が線を引いたところを、
アルバイトの方にワープロでタイピングしてもらう。
これによって、濃縮版デジタル著作集のできあがり。
ファイル名は『梅棹忠夫のことば』とした。
以後、この『梅棹忠夫のことば』テキストを使って
展示場のキャプション等を作ることになる。
わずか一回かぎり、しかも読み飛ばしにすぎないけれども、
そうやって最小限の知識を脳みそにたたきこんでから、
私は『梅棹アーカイブズ』の資料と対峙した。
・・選び出してゆく作業は、私にとって
『梅棹忠夫との出会い』そのものだった。・・」
(p8)
はい。序章だけで、私は満腹。
それにしても、
小長谷有紀編「梅棹忠夫のことば」には、
そういう、いきさつがあったのだ。
はい。
「梅棹忠夫語る」(聞き手小山修三)と
「梅棹忠夫のことば」(小長谷有紀編)と
二冊のガイドブックが付きました。
著作集の脇道、枝葉末節に迷い込んだら、
この二冊が指示してくれる筋道を辿れる。
なんとも、贅沢な気分になります。
ありがたい。