1696年、ベトナム戦争の英雄で、現在は教育隊長という要職にある軍人ジンピョ。
夫にさりげなく二世誕生のプレッシャーをかける妻は、夫の昇進には内助の功が欠かせないといいながらも、夫が戦争での体験から悪夢にうなされ不眠症を患っている事は知らないのだ。
ベトナム戦争での英雄という自分に付きまとうプレッシャーに悩みつつも、軍という縦社会の中で自分の弱みを妻にも見せず、ただただいい夫であり、エリート軍人である彼の前に突然現れたのは、自分の部下の妻。
「僕の妻は隊長と誕生日が一緒なんです。」と、上長の気を引くためには妻をだしにすることなどなんでもないという、太鼓持ちが仕事のような部下の妻。何もなければ自分を律することができたであろうはずなのに、彼女が退役軍人に襲われたところを助けたことから、急に接近する二人の仲。
襲われた際に彼女が失くしてしまったピアスを探し出し、花束と一緒に彼女に差し出すその姿にはエリート軍人の面影はなし。
静かに揺れる鳥かごの前で微妙な笑みを浮かべる彼女。突然彼に「ピアスをつけてください」と自分の耳を差し出す彼女。
自分を律するに長けていたはずのエリートは、そんないくつかの揺れる思いに後押しされたようにあっという間に部下の妻との密会に溺れていくのだ。
****
戦場で地獄を見ただろう彼が、同じように戦場で地獄を見ただろう片足を失くした軍人から襲われる彼女を助けたのがすべてのきっかけだったのだ。密会が始まってからも二人の間には軍という閉ざされた世界の中の存在が大きく影を落としているはず。
しかし、そんな大きな影から感じられる重苦しさは見ている方にはほとんど伝わってこない。
軍服という下にどれだけの思いを秘めているのか、ユニフォームという何の個性も感じられないその画一的な洋服の中にどんな思いを隠しているのか、何度も何度も我を忘れたような情熱的がシーンが繰り返されるのに、小物、風景等があまりにも綺麗に描かれすぎているので、その苦しい思いが伝わって来辛いのだ。
しかし一番の原因は、そんな情熱的なシーンでイニシアティブを取っているのが部下の妻を演じるイム・ジヨンに見えることだ。
もちろん画面上は二人が情熱に任せて・・・というシチュエーションなのだが、軍人ジンピョを演じるスンホンの姿を綺麗に見せるために新人の彼女が身を挺して頑張っているんじゃないだろうか・・・・・そんな思いが頭をかすめたのが一度や二度ではない。
そうでなくても、映画は全体的にバストショットの映像が多く、部下の妻への愛に悩むスンホンの横顔がこれでもかというほど堪能できる。
二人が情熱に任せて・・・・・というシーンはもっとスンホンの格好悪い所(部下の妻に溺れる男の弱さとか・・・)があった方がよかったのにと思う。
夫にさりげなく二世誕生のプレッシャーをかける妻は、夫の昇進には内助の功が欠かせないといいながらも、夫が戦争での体験から悪夢にうなされ不眠症を患っている事は知らないのだ。
ベトナム戦争での英雄という自分に付きまとうプレッシャーに悩みつつも、軍という縦社会の中で自分の弱みを妻にも見せず、ただただいい夫であり、エリート軍人である彼の前に突然現れたのは、自分の部下の妻。
「僕の妻は隊長と誕生日が一緒なんです。」と、上長の気を引くためには妻をだしにすることなどなんでもないという、太鼓持ちが仕事のような部下の妻。何もなければ自分を律することができたであろうはずなのに、彼女が退役軍人に襲われたところを助けたことから、急に接近する二人の仲。
襲われた際に彼女が失くしてしまったピアスを探し出し、花束と一緒に彼女に差し出すその姿にはエリート軍人の面影はなし。
静かに揺れる鳥かごの前で微妙な笑みを浮かべる彼女。突然彼に「ピアスをつけてください」と自分の耳を差し出す彼女。
自分を律するに長けていたはずのエリートは、そんないくつかの揺れる思いに後押しされたようにあっという間に部下の妻との密会に溺れていくのだ。
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戦場で地獄を見ただろう彼が、同じように戦場で地獄を見ただろう片足を失くした軍人から襲われる彼女を助けたのがすべてのきっかけだったのだ。密会が始まってからも二人の間には軍という閉ざされた世界の中の存在が大きく影を落としているはず。
しかし、そんな大きな影から感じられる重苦しさは見ている方にはほとんど伝わってこない。
軍服という下にどれだけの思いを秘めているのか、ユニフォームという何の個性も感じられないその画一的な洋服の中にどんな思いを隠しているのか、何度も何度も我を忘れたような情熱的がシーンが繰り返されるのに、小物、風景等があまりにも綺麗に描かれすぎているので、その苦しい思いが伝わって来辛いのだ。
しかし一番の原因は、そんな情熱的なシーンでイニシアティブを取っているのが部下の妻を演じるイム・ジヨンに見えることだ。
もちろん画面上は二人が情熱に任せて・・・というシチュエーションなのだが、軍人ジンピョを演じるスンホンの姿を綺麗に見せるために新人の彼女が身を挺して頑張っているんじゃないだろうか・・・・・そんな思いが頭をかすめたのが一度や二度ではない。
そうでなくても、映画は全体的にバストショットの映像が多く、部下の妻への愛に悩むスンホンの横顔がこれでもかというほど堪能できる。
二人が情熱に任せて・・・・・というシーンはもっとスンホンの格好悪い所(部下の妻に溺れる男の弱さとか・・・)があった方がよかったのにと思う。
あっという間に羽田に戻って来てしまった。
モノレールに乗ると、AKBのメンバーが周りの景色を説明するアナウンスが流れてくる。
飛行機はK-POPグループも乗っていたようだ。
私の隣でスーツケースを待つ6、7人の彼らはそれぞれ首に付ける枕を持ち、旅慣れた風だった。会話の中にサジャニンと言う単語が聞こえた。
(芸能事務所に所属しているタレントが事務所の社長をサジャニンと呼んでいるに違いないと確信)
私と同じタイミングで税関を終えても、皆で外に出るタイミングを伺っているようだった。
外には彼らが出てくるのを待つたくさんの女性達。
モノレールに乗ると、AKBのメンバーが周りの景色を説明するアナウンスが流れてくる。
飛行機はK-POPグループも乗っていたようだ。
私の隣でスーツケースを待つ6、7人の彼らはそれぞれ首に付ける枕を持ち、旅慣れた風だった。会話の中にサジャニンと言う単語が聞こえた。
(芸能事務所に所属しているタレントが事務所の社長をサジャニンと呼んでいるに違いないと確信)
私と同じタイミングで税関を終えても、皆で外に出るタイミングを伺っているようだった。
外には彼らが出てくるのを待つたくさんの女性達。
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