私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

2023-06-18 19:06:36 | なんということはない日常

「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は、ピーター・パーカーからスパイダーマンを受け継いだ高校生のマイルスが主人公。それぞれの世界で活躍するスパイダーマンが次元を飛び越えて起こる問題を解決すべく活動している姿を見、自分もそのチームの活動に飛び込んでいくのだが、若さゆえの経験の浅さを他のスパイダーマンから指摘され悩んでいくのだ。更に正義の味方であるはずが、「ある人を助ける為に他の人を助けられない時はどうすればいいのか?何故全員を助ける事が出来ないのか」というジレンマにどのスパイダーマンも向き合っているという現実を目の当たりにして、自分の中の理想のスパイダーマン像と実際のスパイダーマンの有り方に葛藤を感じていくのだ。

私が思っていたアニメ映画とは全く違う世界が広がっていたのでその映像に圧倒される。突然線だけで描かれるキャラクターの力強さやおどろおどろしさや、しなやかな3Dアニメーションの対比にも目を奪われる。アメコミのキャラクターがしなやかな肉体を持って空を飛び回るさま、衝突の様子が鮮やかなピンクや黄色の蛍光色カラーで表現される様。その色使いの数々は私の意識の中には全く存在しないものでそれを見ているだけでも圧倒される。そして映画の中で描かれる世界が変わる度にその映像も全く違った雰囲気を持って描かれるのだ。

エンディングは、流れる音楽と相まってとても印象的な映像だった。

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MCUと呼ばれるマーベル・シネマティック・ユニバースは各映画が非常に密接に関係しあっているので、突然の門外漢が前後関係を知らずに見るにはややハードルが高いと思っている。

ただ、そんな中でもスパイダーマンは、トビー・マグワイアがややおとなしい雰囲気のスパイダーマンを演じたサム・ライミ監督バージョン。アンドリュー・ガーフィールドがピーターを演じ、恋人がMJからグウェンに変わりやや悩み多きスパイダーマンだったアメイジングバージョン。トム・ホランドが若々しくちょっとちゃっかりしたピーター・パーカーを演じたいわゆるMCUシリーズバージョンを楽しんだ事があったので、私の中では身近なキャラクターだった。

そんな事もあって前作を見ていないにも関わらず、このスパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースを見たのだが、いわゆるファンの間ではこのスパイダーバース(アニメ映画版スパイダーマン)は、他のスパイダーマン映画とは一線を画したものと認識されている様子。他のキャラクターとの絡みもなく、純粋にスパイダーマンの活躍を楽しむのにピッタリな映画なようだ。