オープニング、ワーナー・ブラザーズのWの色がマトリックスグリーンで画面に大写しになる。いつも目にしている緑色のはずなのに、マトリックスとセットであの色を見るとどうしてもマトリックスグリーンと呼びたくなる。雨が降るように上から流れてくるマトリックス・コードの中に反転したカタカナがいくつも混じっているのが見える。
PCのディスプレイ上でチカチカと光を放つ緑色、降り続く雨、そして上から流れ落ちてくるマトリックス・コード。
これらを見ると、あのマトリックスを見た時の感覚に戻る事は出来る。
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ゲーム会社に勤務している男が覚醒、再びネオとなってマトリックスに囚われているトリニティーを救うためにマトリックスに戦いを挑む。
このマトリックス レザレクションズは、1999年に感じたあの世界を、2021年に追体験する映画だった。
どこか無限ループのように抜け出せない感じがある。いつかどこかで見た風景だ。同じような事が繰り返されながらも時々起こるバグによって、少しずつ結果が変わるかと思いきや、また同じようなループにはまり込んだ感じが繰り返される。これは新しい物語なんだろうか?
同じ様な似たような事が繰り返されているはずなのに、そこにリアルな20年という歳月を感じ、ちょっと現実に引き戻される。それを居心地が悪いと感じる人もいるだろう。全くの新しい物語があっての続編と思っているとビックリする。
私はただただ驚きながら、148分を堪能。