映画を観る事は単純に自分の趣味なので、上映前の予告編や映画館の受付に並べられているチラシを参考に観る作品を決める事が殆どだが、それだけでは選択肢があまりにも狭まってしまう。
様々なジャンルの映画、そしてある程度の本数を見る事で、自分の中の基準を持っておきたい気持ちがある。
そんな時にはにはやっぱり「○○賞ノミネート」「○○賞最有力候補」という宣伝文句は一つの指針にはなる。
海図のない大海原を無鉄砲に泳ぐよりも、誰かのアドバイスを聞いて、最近の映画界のトレンドに触れたり、そんなトレンドに惑わされず独自の道を行く監督作品の新作の情報を知る事も楽しい。
一映画ファンの私にとって、アカデミー賞はそんなガイドブックのような役割だ。勿論、100%純粋で公平なガイドブックなどというのはあり得ない事も良く分かっている。
映画業界人の人が好む映画、賞と親和性の高い題材等々・・・アクション、サスペンス、スリラー、ラブコメ等が好きな私にとっては、自らは選ばないジャンルの映画ばかりが並ぶ年もあるが、それでも色々な目安になってくれているのは確かだ。
今年のノミネート作品でいうなら、「イニシェリン島の精霊」は、たとえマーティン・マクドナーの作品であっても、ノミネートという言葉を聞かなかったら、私の好みとしては選ばないジャンルの映画だった。でも、観てよかったと思う。自分の思いもつかない世界に誘ってくれる不思議な映画だった。
「イニシェリン島の精霊」 エンパイヤ・オブ・ライト フェイブルマンズ
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撮影賞は「エンパイヤ・オブ・ライト」、歌曲賞は「RRR」のNaatu Naatu だったらいいなと思う。
Naatu Naatu Full Video Song (Telugu) [4K] | RRR | NTR,Ram Charan | MM Keeravaani | SS Rajamouli