ネットフリックスのAIが「あなたにお薦めのドラマです」と教えてくれた2019年に放送されたドラマ。サスペンス好きとしてはお薦めを無視するわけにもいかない。
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ソウルの捜査チームから交番勤務に異動が決まったテシクが最後の任務として担当したのは女性の墜落事故。
しかしその後の現役国会議員の交通事故死についても「とにかく報告書だけでも」とチーム長に泣きつかれ担当することになるのだが、この事故が普通の事故ではない。大きくカーブする道でブレーキ痕はなく、車からはドライブレコーダーが抜き去られている。
これが怪しくなくてなにが怪しいのか・・・という状況だ。
亡くなった彼が最後に通話しているのは末娘が結婚したJQグループの会長の一人息子のサンフン。しかし、サンフンは姿を消し、義理の父の葬儀にも出てこない。そして何も知らないを繰り返す末娘のソヒ。
現役国会議員が亡くなったということであれば、周りの人間の利権が動く事はどこの国でも一緒だ。学歴も普通、職業もカフェ経営と政治とはなんの関係のないソヒに遺族挨拶をさせる事の裏には、本人に関係ない所であれこれが話し合われているに決まっているのだが、その場にソヒの夫で行方不明の夫サンフンの切断された手首が送られてくれば、それはもう尋常ではない何かがあるという事・・・・
JQグループは手広く色々とやっているようなのだが、その中の一つの新しい事業が、大きな利権が動くらしい。(新規事業開発には大きな補助金や投資が発生するのは日本と一緒だ)ただ、どうやら義理の父である国会議員と婿であるソヒの夫サンフンはこの事業の見直しを図っていたらしい事が判る。サンフンを恨んでいたのはこの計画変更に怒り、自殺騒ぎを起こした男が関係していると警察は睨むのだが、どうも腑に落ちない点もある。
そんな中、妻の元には「夫を助けたいなら、国会議員になれ 誰にもいうな・・・言ったら夫の命はない」という差出人不明のメールが動画付きで送られてくるのだ・・・・
こうやって、政治とは関係ない世界で生きていた国会議員の末娘が、味方など誰もいないと思われる政界に進出する事になるのだ・・・
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何故「警察に助けを求めない?」と思うのだが、彼女は夫を助けたい一心なのだ。とにかく余裕がない。